読書時間

読書時間

『「わかる」とはどういうことか』(2002)

山鳥重『「わかる」とはどういうことか』ちくま新書、2002年 山鳥重(あつし)氏がエントロピーを使って説明するところから話は面白くなりました。山鳥重氏は脳の高次機能障害の臨床医なので熱力学の専門家ではありませんが、説明は腑に落ちました。人間...
読書時間

『きけ わだつみのこえ 日本戰歿學生の手記』(1949)

日本戰歿學生手記編集委員會編『きけ わだつみのこえ 日本戰歿學生の手記』東大協同組合出版部、1949年 無言館という戦歿画学生慰霊美術館が上田市にある。二度ほど訪れたことがある。画学生の絵だけでなく、手記や葉書も残されている。 日本戦歿学生...
読書時間

『本当のような話』(1977)

吉田健一『本当のような話』集英社文庫、1977年第3刷 吉田健一の『本当のような話』(集英社、1973年)は寝室の本箱に『書架記』(中央公論社、1973年)と一緒に挿してあって、時々開くようなことをしている。今回は、実家の古い文庫用本箱に挿...
読書時間

『静寂と沈黙の歴史』(2018)

アラン・コルバン、小倉孝誠・中川真知子訳『静寂と沈黙の歴史』藤原書店、2018年 書誌情報 Alain CORBIN "HISTOIRE DU SILENCE : De la Renaissance à nos jours" Edition...
読書時間

『世界史のなかの戦国日本』(2012)

村井章介『世界史のなかの戦国日本』ちくま学芸文庫、2012年 第1章扉裏と第6章扉裏の年表で大体の見当をつける。1366年の明の成立から1644年の明の滅亡まである。 解説 日本史と世界史とをどうつなげるかーー現在的課題への処方箋 橋本雄 ...
読書時間

『沈黙の神々』(2005)

佐藤洋二郎『沈黙の神々』松柏社、2005年 小説家が全国の17の古社を訪ね歩く。何で買ったか忘れてしまった。自分知らない神社への紀行文を読むのは楽しい。そして訪ねたくなる想いは深まる。 岡谷公二の『神社の起源と古代朝鮮』(平凡社新書、201...
読書時間

『世界史のなかの戦国日本』(2012)

村井章介『世界史のなかの戦国日本』ちくま学芸文庫、2012年 第1章扉裏と第6章扉裏の年表で大体の見当をつける。1366年の明の成立から1644年の明の滅亡まである。 解説 日本史と世界史とをどうつなげるかーー現在的課題への処方箋 橋本雄 ...
読書時間

『山こそ我が人生』(1995)

ガストン・レビュファ、近藤等訳『山こそ我が人生』山と渓谷社、1995年 書誌情報 Le montagne est mon domaine by Gaston Rebuffat, Hoëbeke, 1994の翻訳である。 ガストン・レビュファ...
読書時間

『わが回想のアルプス』(2010)

近藤等『わが回想のアルプス Les Alpes que j'aime』東京新聞出版部、2010年 近藤等氏が撮った写真に、彼の友人の写真を加え、10本のルートのエッセイをつけた半世紀の記録。こういう本が作れるのは幸せな山屋人生としか言いよう...
読書時間

『大御所 徳川家康』(2019)その2

三鬼清一郎『大御所 徳川家康 幕藩体制はいかに確立したか』中公新書、2019年 徳川家康の大御所時代の11年を扱った最後の第十章 大御所政治の遺産 で「元和偃武から明治維新に至る二世紀半ほどの間、戦争が起こらなかったことは事実である。しかし...