2020-10

書籍目録

2020年10月購入図書

神無月の頃は古都でをどりを見ていた。記憶は常に現在であるから、をどりの終わった夕暮れの景色だけでなく路地を足速に歩く音がついてくるは不思議ではない。そういう味わいの文章を読みたいと思うが、千宗室家元の『ひととき』の巻頭エッセイの続編が出ない...
書籍目録

2020年10月購入古書

2020年10月購入古書神無月こそ読書の時か。しかし、読み始めてすぐに眠くなるのはもはや寿命を感じる。そうであるならば、気になっていた本を読むに限る。勉強のための本などは段ボール箱へGOだ。(購入後記)ヴァルター・ベンヤミンの『パサージュ論...
書籍目録

2020年10月書籍往来

2020年10月書籍往来神無月の頃になると兼好の随筆を思い出す。【歴史】宮崎市定『古代大和朝廷』ちくま学芸文庫、1995年、2010年第3刷黒板伸夫『藤原行成』吉川弘文館、1994年、2011年第2刷笠松宏至『徳政令 ー中世の法と慣習ー』岩...
読書時間

『内村鑑三』(1976)

森有正『内村鑑三』講談社学術文庫、1976年、1977年第2刷この薄い本を手にしたのはいつだったのだろうか。秋田稔氏の解説と内村鑑三年譜を入れて97頁の文庫である。講談社学術文庫にはこの手の文庫がかつてはあったが、今は分厚い文庫本の代名詞と...
読書時間

『術語集 ー気になることばー』(1984)再読

中村雄二郎『術語集 ー気になることばー』岩波新書、1984年第3刷段ボール箱を開けたら出てきた。懐かしいので暫く枕元に置いておくことにした。寝る前に2つ3つ読もうとするのだが、関連するところを読んだりして終わらなくなる。頭が冴えると眠れなく...
読書時間

『徳政令 ー中世の法と慣習ー』(1983)

笠松宏至『徳政令 ー中世の法と慣習ー』岩波新書、1983年以前読んだ早島大佑『徳政令 なぜ借金は返さなければならないのか』(講談社現代新書、2018年)で中世法の不思議さを感じたのであるが、なぜなぜ感は残っていた。事務所でTVの下に何気に目...
散歩時間

石元泰博写真展を観る

東京オペラシティ アートギャラリーで『生誕100年石元泰博写真展 伝統と近代』を観てきました。16に区分された展示でした。4階の第1会場から、3階の第2会場に降りてくるという順路でした。守山友一朗氏の明るい油彩の画のある廊下を通って石元泰博...
読書時間

『井筒俊彦 叡智の哲学』(2011)

若松英輔『井筒俊彦 叡智の哲学』慶應義塾大学出版会、2011年、2014年第4刷井筒俊彦の『意識と本質』(岩波文庫、1991年)を読もうと段ボール箱を開けたら、若松英輔氏の本が出てきた。これを読みながら、週末に心当たりの箱を開けて『意識と本...
読書時間

『戦国北条家の判子行政』(2020)

黒田基樹『戦国北条家の判子行政 現代につながる統治システム』平凡社新書、2020年黒田基樹氏の戦国北条家関係の15冊目の一般書である。戦国北条家の虎朱印「禄壽應穏」が帯にあったので、買ってしまった。私にとって3冊目の一般書になった。虎朱印の...
読書時間

『ボワソナアド』(1977)

大久保泰甫『ボワソナアド』岩波新書、1977年大学の時に出た本であるが、気が付かないで過ごしてしまった。今になって読むのも何か気紛れのような気がするが、ボワソナアド(今はボアソナードが普通か)の日本における役割を考えてみたくなった。明治とい...
ひととき

133「石仏の小道」千宗室

ひととき 2020年11月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「石仏の小道」というタイトルでした。家元が中学生のときに、岩船寺から浄瑠璃寺へ向かって歩いた話です。当尾の石仏に微笑まれた思い出があり、また微笑まれたら夢見が...
読書時間

『前方後円墳の時代』(2020)その3

近藤義郎『前方後円墳の時代』岩波文庫、2020年第3章 手工業生産の展開縄文社会の分業と交換の話になる。「分業の成立・発達を考古学的に追求する手がかりは、その多くが分業の結果として生まれる交換の事実であろう。しかしそうはいっても、交換の事実...
読書時間

『誰も読まなかったコペルニクス』(2005)

オーウェン・ギンガリッチ、柴田裕之訳『誰も読まなかったコペルニクス』早川書房、2005年天文学の話題は、子午線の長さを計測する話があった。途中まで読んだが、また続きを何処かで読もう。2020-06-05『万物の尺度を求めて』(2006)20...
読書時間

『理想のリスニング』(2020)

阿部公彦『理想のリスニング 「人間的モヤモヤ」を聞きとる英語の世界』東京大学出版会、2020年何で語学の本を買うのでしょうか。受験するわけでもないのに。洋書を読んでいてモヤモヤ感があるので、誤訳の定番にハマっていないか調べるためです。それは...
読書時間

『意味の深みへ 東洋哲学の水位』(2019)その2

井筒俊彦『意味の深みへ 東洋哲学の水位』岩波文庫、2019年第2刷第2論文「文化と言語アラヤ識ーー異文化間対話の可能性をめぐってーー」「文化とは、そもそもどのようなものであるのか。(省略)世のなかには、特に人間的経験の事象の場合、それを学問...