書籍目録

『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』(2025)

神無月の購入図書(その2)。朝晩が冷え込んできた。ようやく秋である。(購入後記)探していた本が見つからなかったが、ヨーロッパを扱う本なので、購入した。寺島実郎氏が『世界』に連載したものを本にしたものだ。寺島実郎氏の本を最近読んでいなかったが...
散歩時間

よみがえる名所 押上最教寺の世界

よみがえる名所 押上最教寺の世界 ーかえってきた仏像たちー すみだ郷土文化資料館 2025年10月4日(土)〜2025年12月7日(日)「みやこどり」第72号2025年(令和7年)8月号は企画展よみがえる名所 押上最教寺の世界だった。最教寺...
断片記憶

外来種のアサガオ

都会を歩くと、足元にヒルガオの花が咲いているのを見かけることがある。よく見ると葉の形が楕円形ではなくハートの形をしている。マルバアメリカアサガオ(ヒルガオ科)である。もう、ヒルガオの時期ではない。するとヒルガオだと思っていたのは、いつのまに...
断片記憶

蔵書の世界

「江戸時代の本棚~蔵書が語る知の形成・共有・継承」工藤航平(国立歴史民俗博物館研究部 准教授)を視聴したことは、この間書いたが、その講演の中で、スライド12に蔵書目録が享保期(18世紀中頃)に一斉に現れるとして横田冬彦『日本の歴史16 天下...
読書時間

『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』(2025)その3

北山忍『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』岩波新書、2025年第2章 日米の常識を疑う「文化の研究は、必然的に研究者自身をとりま文化が出発点になる」(p.36)。著者は静岡県焼津の漁師町で幼少期を過ごし、進学校である藤枝東高校から...
断片記憶

蔵書は知の形成過程を知る手掛かりか

「江戸時代の本棚~蔵書が語る知の形成・共有・継承」工藤航平(国立歴史民俗博物館研究部 准教授)を視聴した。江戸時代の知の形成のあり方の話だった。具体的には加賀藩のある十村(とむら)を担った喜多家の蔵書を調査したものだった。自分が「読書塔」を...
読書時間

『鎌倉と京』(2014)その3

五味文彦『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』講談社学術文庫、2014年久しぶりに読んでみて、通史の難しさを感じた。「やっと書き終えてみてあらためて思ったのは、歴史を書く、叙述するとはどういうことか、という問題である。いろいろな史料を読み、論文を...
旅の時間

雨の京の朝

昨日予習した京都国立博物館の「宋元仏画展」を日曜美術館で見る。細部にわたって見えるののがTV番組の良いところで、孔雀明王像(仁和寺所蔵)は技法の再現もあって印象が深まった気がした。小雨の烟るなか髙木屋さんまで行ってコーヒーを飲む。このあいだ...
旅の時間

温習會2025を観る

表千家北山会館まとまった雨の京都となった。地下鉄烏丸線に乗って北山駅で降りて府立植物園の方を見ると大勢の人が立っている。何か異様な感じがしたが、そのまま北山橋方面へ歩いて行くと表千家北山会館が道角に佇んでいたのである。駅のポスターで見た「特...
四都手帖

四都手帖2025年11月【編集中】

2025年11月の私的な愉しみと記憶11月は霜月といった。霜がつけば寒い月です。晩秋を味わうシーズンです。【古都】特別展 宋元仏画 蒼海(うみ)を越えたほとけたち 京都国立博物館 2025年9月20日(土)〜2025年11月16日(日)宮川...
東都手帖

東都手帖2025年11月【編集中】

2025年11月東都散歩のための私的な愉しみと記憶11月は霜月なり。紅葉シーズンです。Le Petit Parisienのオーナーさんから展示会の案内をもらったので追加しました。アーティストさんから案内をもらったので追加しました。春と秋の開...
書籍目録

『ラテン語とギリシア語』(2025)

神無月の購入図書。神無月の頃はもっと秋らしかった記憶しかないが、去年の記憶も確かではないので、平年的な記憶なのであろう。今年もあと3ヶ月、どれだけ本が読めるのだろうか。読まないで済ます本を都度選んでいくのが読書人の平均なのだろうか。(購入後...
読書時間

『チベットのモーツァルト』(2003)

中沢新一『チベットのモーツァルト』講談社学術文庫、2003年書誌情報「本書の原本は、1983年11月、せりか書房より刊行」(p.334)。吉本隆明の解説について、学術文庫版まえがきにコメントがある。中沢新一氏が問題を攻略するやり方は「いまな...
読書時間

『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』(2025)その2

北山忍『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』岩波新書、2025年後から買った本にオーバーライドされるのが研究所に来た本の運命かもしれない。世にいう積読である。もはや古書店と化した本箱を漁って本を持ち帰る人がいたが、本に対する嗅覚は捨...
読書時間

『日本哲学入門』(2024)を読む

藤田正勝『日本哲学入門』講談社現代新書、2024年書誌情報10講義からなり、日本の哲学を明治から現代の時間軸で論じるのではなく、①「経験」②「言葉」③「自己と他者」④「身体」⑤「社会・国家・歴史」⑥「自然」⑦「美」⑧「生と死」というテーマか...