2014-11

読書時間

『幻の、京都』(2014)

西川照子『幻の、京都 隠れた歴史の淵源を訪ねる』光村推古書院、2014年梅原猛の『京都発見』の取材をともにした著者は、20年近く前のことをよく思い出して書いている。書かなけれならないエピソードが残っていたのだ。そして、僕は幸せな気分で本に付...
断片記憶

「論語塾」

「伊藤仁斎とともに「論語」を読もう」に参加する。第18回2014年11月29日①『論語』雍也篇2②顔淵篇3雍也第六の第十一章で「子謂子夏曰、女為君子儒。無為小人儒。」とある。論語で「儒」はここでしか使われていないが、儒とは何かは子安宣邦先生...
読書時間

『堀河天皇吟抄』(2014)

朧谷壽『堀河天皇吟抄』ミネルヴア書房、2014年著者より頂戴する。堀河天皇は嘉承2年(1107年)に崩御され、平成19年(2007年)に900年遠忌を迎えた。遠忌の慣例により天皇陛下へ著者が御進講したものを本としたものだ。読み下し文は現代仮...
書籍目録

2014年11月購入古書

2014年11月購入古書【京都】駒敏郎, 森谷尅久, 村井康彦『史料 京都見聞記 第一巻 紀行Ⅰ』宝藏館、1991年駒敏郎, 森谷尅久, 村井康彦『史料 京都見聞記 第二巻 紀行Ⅱ』宝藏館、1991年駒敏郎, 森谷尅久, 村井康彦『史料 京...
ひととき

62「カズちゃんと自転車」千宗室

ひととき 2014年12月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「カズちゃんと自転車」だった。どうしたんだろう家元がまた店屋のことを書いている。名前は出せないけど、鮨屋さんに対して潔いと言っているのだ。鴨川の近くで6人で一杯の店だという。
断片記憶

大氷壁へ挑む 谷川岳・一ノ倉沢

『大氷壁へ挑む 谷川岳・一ノ倉沢』NHKエンタープライズ、2011年谷川岳一ノ倉沢滝沢第三スラブに挑戦する廣川健太郎さんがかっこいい。マッターホルン北壁で足の指3本を切る凍傷にかかってから、1年で驚異的な回復だった。2010年2月14日の登...
断片記憶

黒部川上の廊下・赤木沢

『アドバンス山岳ガイド 黒部川上の廊下・赤木沢 沢登りの最高峰を志水哲也が案内する』山と渓谷社、2010年黒部川下の廊下の番組をBSで見て、暫く振りに見てみた。写真家というよりは登山家の志水哲也さんが、上の廊下を案内する。黒部の第一人者とし...
断片記憶

『黒部』(2002)

志水哲也氏の黒部の写真集。幻の滝といわれる黒部大滝よりS字峡や十字峡の方が見ていて楽しい。水越武氏が「『黒部』に寄せて」のなかで、黒部大滝の撮影で志水氏の力を借りたのが始めての出会いと語る。黒部の写真集について、以下の3冊をあげた上で、期待...
散歩時間

太宰治の植えた夾竹桃

船橋の市民文化ホールの前の広場に太宰治の植えた夾竹桃の石碑がある。太宰治が船橋に住んでいたのは知らなかった。今度は少し調べてから来よう。石碑説明板全景
読書時間

「済州島と慶州」

岡谷公二「済州島と慶州」『atプラス22』太田出版、2014年岡谷公二氏が済州島と慶州へ今年も堂(タン)を見に行ったことを書いてる。岡谷氏は堂(タン)を調べる旅を何年も続けている。しかし、我々は『神社の起源と古代朝鮮』(平凡社新書、2013...
古都を旅する

恵文社一乗寺店

週刊新潮2014年11月20日号「とっておき私の京都」ノンフィクションライター最相葉月さんの4回目は「恵文社一乗寺店」であった。「開店と同時に訪ねて、近くの食堂でランチを食べ、戻ってもう一度ほっこりする。それが理想的な過ごし方」とは恐れ入っ...
読書時間

『高僧伝(1)』(2009)

慧皎『高僧伝(1)』岩波文庫、2009年1.慧皎(えこう)について『高僧伝』の著者の慧皎(南斉の建武四年(四九七)〜梁の承聖三年(五五四))については、唐初の道宣(どうせん)の『続高僧伝』による。会稽上虞の人であり『高僧伝』十四巻を著すとあ...
古都を旅する

「花街・島原の魅力」

月刊京都2014年12月号は「花街・島原の魅力」と題して、46頁の大特集であった。これはもう永久保存版である。49頁に「長州藩志士久坂玄瑞の密議の角屋」の石標がでていた。京都市教育委員会が設置したのを1984年に再建したものという。久坂玄瑞...
読書時間

『織田信長』(2014)

神田千里氏の『織田信長』(ちくま新書、2014年)を読む。丁寧な論述と思う。一般書だと割といい加減な記述が多いので好感がもてる。どうも、我々の織田信長のイメージが「革命児」ということになっている。その内実を史料を読み解くことで確認していかな...
読書時間

『中国絵画入門』(2014)

宇佐美文理『中国絵画入門』岩波新書、2014年著者は「気と形を主題とした中国絵画史」入門を書いたのである。中国絵画の伝統である「気」を正面から扱った本はあまりなかった。花の「気」といえば、花の匂い立つ美しさであるというような精神性である。鑑...