2018-09

書籍目録

2018年09月購入図書

2018年09月購入図書9月は本を読まない月となった。(購入後記)国際日本文化研究センターの4人が「日本史の戦乱と民衆」というシンポジウムを元にした本をだった。徳政令という不思議な制度は気になっていた。原民喜は若松英輔氏の好きな詩人として購...
書籍目録

2018年09月購入古書

2018年09月購入古書さて、また課題図書を読む季節になった。だからといってすぐに買ったりしなくなった。もっと早く賢い消費者になっていれば、本の片付けで時間を取られることはなかったのに。(購入後記)花もよのバックナンバーを買ったついでに、日...
古都を旅する

壇上伽藍

週刊新潮の古都を旅する特別編「とっておき私の高野山」日本画家の千住博氏の2回目は「壇上伽藍」でした。根本大塔を背に写真に収まってますが、素敵ですね。千住博氏が「まさに、山上の立体曼荼羅。圧倒されます。」といっています。19棟の堂塔を曼荼羅と...
読書時間

『日本の名著 西田幾多郎』(1970)

上山春平『日本の名著 西田幾多郎』中央公論社、1970年上山春平は解説「絶対無の探求」のなかで、西田幾多郎の生誕百年の意義をNHKからの電話で問われたエピソードから始めている。西田幾多郎の評価はすでに難しいものとなっていた。上山春平は西田幾...
書籍目録

2018年09月書籍往来

安東次男『与謝蕪村』講談社文庫、1979年大学を卒業した年に出た文庫である。この頃は文学青年だったのだろうか。事務所に積んである辻邦生、森有正、饗庭孝男の本が捨てられないでいる。『ヴァレリー・セレクション』を読んで、デカルトの『方法序説』に...
ひととき

108「月の井戸」千宗室

ひととき 2018年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「月の井戸」というタイトルでした。川端の近くで飲んで八坂へ向かう途中で見当識を失った家元は、とある路地に迷い込みます。そこで井戸にさす月の光に心が浄化される経...
読書時間

『戦国大名と分国法』(2018)その3

清水克行『戦国大名と分国法』岩波新書、2018年この『戦国大名と分国法』について、いつものようにまとめずに終わっていたのであるが、日経新聞に平山優氏が書評を寄せていた(2018年9月22日)のを読んで、私なりに整理しておく必要性を感じた。「...
読書時間

『方法序説』(2001)を読む

デカルト著、谷川多佳子訳『方法序説』ワイド版岩波文庫、2001年、2003年第3刷さて、ヴァレリーの「デカルト」を読んでいよいよ和室の本棚にある『方法序説』を取り出して読むことにする。『方法序説』は6部に分かれている短い本だ。もとは、3つの...
読書時間

ヴァレリーの「デカルト」を読む

東宏治・松田浩則編訳『ポール・ヴァレリー ヴァレリー・セレクション 下』平凡社ライブラリー、2005年改題で「デカルト」が1937年7月31日「第9回国際哲学学会」の開会式に際してソルボンヌ大学で行われた講演がもとになっていることが分かる。...
読書時間

『ヴァレリー・セレクション』の宣伝文句に引っかかる

東宏治・松田浩則編訳『ポール・ヴァレリー ヴァレリー・セレクション 上』平凡社ライブラリー、2005年Paul Valéry(1871-1945)の批評を22篇選び新たに訳したもの。『ヴァリエテ』を中心に選んでいる。研究所の本棚に挿してあっ...
古都を旅する

金剛峯寺

週刊新潮の古都を旅する特別編「とっておき私の高野山」日本画家の千住博氏の1回目は「金剛峯寺」でした。高野山開創1,200年を記念して千住博氏が金剛峯寺主殿の「茶の間」と「囲炉裏の間」の襖絵を完成させ、2020年に奉納します。完成記念の巡回展...
読書時間

『芭蕉 百五十句』(1989)

安東次男『芭蕉 百五十句 俳言の読み方』文春文庫、1989年安東次男(あんどう つぐお)は何で評釈の手直しを3度、4度と刊行本でしたのだろうか。伊藤仁斎は手直しを入れ続けたが、生前刊行はしていない。安東次男はそれだけ松尾芭蕉の徘徊に腰を据え...
読書時間

『花と木の文化史』(1986)

中尾佐助『花と木の文化史』岩波新書、1986年「花はなぜ美しいか」という命題を取り上げて、本能的美意識と文化的美意識を論じている。「植物界を広くみて、また人間の文化を通し、人間の歴史を通して植物をみて、花や植物の世界と人間との関係は複雑多様...
断片記憶

RIP KIRIN KIKI

樹木希林さんが2018年9月15日に亡くなられた。8月13日に左大腿骨骨折の大怪我をして、16日のNHKの生番組で白沙村荘から五山送り火を見るはずが、電話出演になった。それが、見たというか聞いた最後になった。ご冥福をお祈りし
断片記憶

鈴虫の音

いこいのおばちゃんが飼育していた鈴虫が、今年の夏の暑さでほとんど死んでしまったという。残った一匹が金属的な高い音を出すのを聴きながら晩酌していたのだった。鈴虫の 鳴き声高し 土間の闇独寝の 鳴き声高し 床の下ひとりなく 虫の音高し 土間の奥...