2023-01

書籍目録

2023年01月書籍往来

正月も下旬になって寒い日が多かった。 本を読む時間が少なくなって、自分がぼんやりしていることに気づくことがある。だだページをめくるだけで集中力が途切れていたり、本が顔に落ちる前に除けるなどがあった。外で読むには季節が良くないので、暖かい室内...
断片記憶

連想読書あるいは芋蔓式読書

漫然と本を買ってきたので、今となっては何で買ったのか分からない本が多い。気がつけば雑学王である。本と本とが繋がらないので知の塊ができないやり方だった。本を読む時間が徐々になくなっていくので、本を繋がりで読むことを意識してやってみようと思う。...
視聴時間

折口信夫を知らないで済ませられるか

NPO法人東京自由大学 島薗進ゼミ『思想家としての折口信夫ーー宗教・文学・学問を通して求めたもの』の第1回(2023年1月14日)の見逃し配信を見ていて、神道思想家の折口信夫の家が浄土真宗であることを知った。海野直宏(かいのなおひろ)氏が折...
読書時間

『最澄と徳一』(2021)その3

師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』岩波新書、2021年 これまで、私が気になったことだけを書いてきたので、本書の流れを振り返ってみようと思う。 第1章では徳一(とくいつ)とは誰かが問われた。徳一は「唯識思想を学び、法相宗に属していたで...
古都を旅する

室生寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」映画監督の大森立嗣氏の3回目は「室生寺」でした。室生寺は土門拳が「古寺巡礼」で有名にしたと思います。奈良も奥深いのでなかなか行けません。奥の院への長い石段を考えると、五重塔を見て帰ろうと思いますが...
読書時間

『最澄と徳一』(2021)その2

師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』岩波新書、2021年 最澄と徳一が釈迦の教えをめぐり、互いのよって立つ経論の教えが方便であるとした論争はどういう決着を迎えたのか。 「地獄に堕ちるリスクがあったとしても、言葉を用いた問答によって異なる...
断片記憶

『月刊浅草』2023年1月号

居酒屋で知合いから紹介された人から頂いた。 浅草のれん会の出している情報誌で、主に、会員が店に置いてお客に配るものだという。題辞は川端康成だという。歴史を感じさせる。『銀座百点』をイメージしたが、コンセプトに変わりはないようだ。 月刊浅草ウ...
読書時間

『最澄と徳一』(2021)

師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』岩波新書、2021年 徳一(とくいつ)は法相宗の僧で最澄と空海を批判している。本書は最澄との論争である「三一権実諍論(さんいちごんじつじょうろん)がテーマである。 去年、本書を手にしてから、病気で入院...
ひととき

160「冬の公園」千宗室

2023年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「冬の公園」というタイトルでした。家元が公園で見た不条理な光景の話でした。
四都手帖

四都手帖2023年2月【編集中】

2023年2月の私的な愉しみと記憶 2月は如月である。寒くて嫌になるが、春の兆しも見える月である。 【古都】 アンディ・ウォーホル・キョウト 京都市京セラ美術館 2022年9月17日(土)〜2023年2月12日(日) 初午大祭 伏見稲荷大社...