2023年01月書籍往来

書籍目録
正月も下旬になって寒い日が多かった。
本を読む時間が少なくなって、自分がぼんやりしていることに気づくことがある。だだページをめくるだけで集中力が途切れていたり、本が顔に落ちる前に除けるなどがあった。外で読むには季節が良くないので、暖かい室内で読むから、眠くなるのも無理はない。この本に帰ってくるのは、最初の決定的な箇所を読むことにある。
「一つの生涯というものは、その過程を営む、生命の稚い日に、すでに、その本質において、残るところなく、露われているのではないだろうか。僕は現在を反省し、また幼年時代を回顧するとき、そう信ぜざるをえない」(p.3)。
本書は『流れのほとりにて』と『城門のかたわらにて』を一冊に纏めた関係か、二段組になっている。1968年版へのあとがきを読むと著者が付けたかった語彙索引は付けられなかったようだ。これは全集を見るしかないのだろう。
【思想】
森有正『バビロンの流れのほとりにて』筑摩書房、1968年、1973年第14刷

コメント

タイトルとURLをコピーしました