五月も終わる。計画はゴールが明確でないと機能しないという。将棋について、昔、米長永世棋聖が初段を目指すのか、県代表を目指すのか、プロを目指すのかで教えるプロセスは違うと言っていた。六枚落ちの裏定石まで教えるのがプロを目指す場合である。語学も同じなのだろう。語学は大学入試とか、英検とかゴールがあれば、やり方は自ずから定まるに違いない。しかし、大概は、喋れるようになりたいとか漠然としているのでうまくいかない。到達目標と現状とのギャップを正しく認識できないのだ。先達の指導を得た方が高みには到達しやすい。
(購入後記)
YouTubeを見ていて西きょうじ氏の講座が一番充実していた。西きょうじ氏の出した例文がすぐにわからなかった。本書の217ページに詳しく説明してあるという。立ち読みで良かったのであるが、新書の値段で買えるので他についても文法事項に抜けがないかチェックしょうと思って買ってきた。CD付きの本は今時は音声ダウンロードになっているので流行らないのだろう。練習問題は別冊の本が必要なようだ。練習問題はしなくて良いという御託宣を得ているので、今回の目的からは不要と判断した。
本書は文法用語が多く使われている。受験生か文法を一通り学習した人向けと思われる。初学者が手を出す本ではない。もっとも、西きょうじ氏は文法書の前に構文解釈を先にすることを進めている。文法書はすでに6割程度わかっている状態で読むことができるという。構文解釈の本を読んできたので、そのあたりがわかる気がした。覚えなけれはならない知識が多すぎると読むのは辛くなる
【言語】
西きょうじ『英文法の核』東進ブックス、2016年、2022年第11版
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