2016-10

散歩時間

『土九六(どくろ)村へようこそ』を観る

SET『土九六(どくろ)村へようこそ』をサンシャイン劇場で観る。去年のことを思い出すと一年が経つのが速いといった感じである。去年は11月だったが、今年は10月である。近畿地方で木枯しが吹いた翌日、東京も寒い朝を迎えた。 今回は、若手に活躍の...
四都手帖

四都手帖2016年12月【編集中】

2016年12月の私的な愉しみと記憶 今年もできることなら師走の京都を味わいたい。 遅くまで残る下鴨神社の糺ノ森の紅葉を観て、イノダコーヒで午後のお茶した後、先斗町の居酒屋でてっぱいをアテに酒を飲み、芸舞妓のいなくなった祇園のお茶屋に挨拶し...
読書時間

『無名抄 』(2013)

鴨長明、久保田淳訳注『無名抄 現代語訳付き』角川ソフィア文庫、2013年 『無名抄』は鴨長明の歌学書や歌論書と思っていたが、久保田淳氏は解説で「硬質な歌論書的部分と肩のこらない随想的乃至は説話的部分とがないまぜになっている作品」であるとし「...
古都を旅する

立命館大学衣笠キャンパス

週刊新潮の「とっておき私の京都」京都出身のロックバンドのクルリの4回目は「立命館大学衣笠キャンパス」だった。京都府立堂本印象美術館へはよく行ったけど、立命館には寄ったことがない。ということで、衣笠キャンパスはよく知らないのだ。 プラス1は「...
ひととき

85 「天井裏の怪」千宗室

ひととき 2016年11月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「天井裏の怪」というタイトルだった。家元がまた20年ほど前の話をする。子供部屋の天井から妙な音がするので、確かめたら、子猫が3匹だった。それを賀茂川の上流の猫...
断片記憶

『日本の名峰 北アルプス』(2008)

『日本の名峰 北アルプス』NHKエンタープライズ、2008年 しかし、今まで取っておいたのがおかしいくらいだ。4本もある。109分。ハイビジョンだけに昨日のよりクリアだ。 雪の穂高岳である。4月の小屋開けはいいなあ。夏の滝谷のクライミングも...
断片記憶

『花の百名山 7』(2002)

『花の百名山』NHKエンタープライズ21、2002年 にっぽん百名山「針ノ木岳」を見る。キヌガサソウの花が出て、田中澄江の『新・花の百名山』の話が語られた。針ノ木岳は深田久弥の『日本百名山』では選ばれなかった山だ。放送が終わって、『花の百名...
古都を旅する

鳴鏑と出雲国造家

鎌田東二「霊性の京都学86 鳴鏑と出雲国造家」『月刊京都 2016年11月号』 前号の「鳴鏑(なりかぶら)」問題を要約したのち、北島国造家に伝わる「鳴鏑」を見に北島国造館を訪ねた鎌田東二であった。確かにどのような音がするのか、鹿の角を加工し...
断片記憶

虚無僧尺八の世界

中村明一『虚無僧尺八の世界 京都の尺八Ⅰ 虚空』日本伝統文化振興財団、2008年 監修の小島美子氏(国立歴史民俗博物館名誉教授)によると、明暗寺(みょうあんじ)に伝承される尺八曲を中心に収録されたという。 明暗寺は東福寺内にあるので、東福寺...
古都を旅する

松野醤油

週刊新潮の「とっておき私の京都」京都出身のロックバンドのクルリの3回目は「松野醤油」だった。鷹ヶ峰にある創業1805年(文化2年)の老舗醤油メーカーである。木樽を使っている。どうもこの辺りはなかなか足を運ぶ機会がない。車ですっと通り過ぎると...