2016-09

古都を旅する

鳥せい本店

週刊新潮の「とっておき私の京都」指揮者の阪哲朗氏の4回目は「鳥せい本店」だった。「四条木屋町の人気鶏料理屋が清酒「神聖」のブランドで知られる山本本家とタイアップし、その東蔵を改造して開店した焼き鳥酒場だ」とは知らなかった。伏見の名水の一つで...
視聴時間

『〜能と花の二夜〜能『道成寺〜赤頭』』(2008)

〜能と花の二夜〜能『道成寺〜赤頭』日本伝統文化振興財団、2008年 2007年9月28日・29日 札幌メディアパーク・スピカでの公演である。これは第二夜である。184分。 道成寺は有名なので解説は要しないと思うが、念のため状況を書いておく。...
視聴時間

『〜能と花の二夜〜能『土蜘蛛』狂言『鐘の音』』(2008)

〜能と花の二夜〜能『土蜘蛛』狂言『鐘の音』日本伝統文化振興財団、2008年 2007年9月28日・29日 札幌メディアパーク・スピカでの公演である。これは第一夜である。190分。 勅使河原茜家元による花いけから始まる。竹内学師の笛と共演であ...
シガモノ

櫟野寺の大観音

櫟野寺(らくやじ)を知ったのは白洲正子の『かくれ里』(1971)だった。私が訪れたのは、正月気分の残る2011年1月8日だった。無人駅の油日で降りて、地図を片手に歩き始める。単線の線路を渡って、赤い鳥居を潜り、雪の残る道を歩く。油日岳がだん...
散歩時間

上野でドン・キホーテ

ミラノ・スカラ座バレー団のバレーを観る。上野の東京文化会館でドン・キホーテの最終日(9月25日)だった。3幕だったが、あれだけの動きなので2幕というわけにはいかない。幕間で泡を飲みながら、今はない前川國男の京都会館を思い出していた。ここもル...
散歩時間

好楽ちゃん祭り

落語は昔、飛切寄席をイイノホールで見てからは、こじんまりした映画館、町家でしか見なかったが、ここにきてホール落語を立て続けに体験することになった。王楽五番勝負であり、今回の好楽ちゃん祭りである。 よみうりホールは、協会の講演会で来るときはあ...
古都を旅する

水路閣

週刊新潮の「とっておき私の京都」指揮者の阪哲朗氏の3回目は「水路閣」だった。南禅寺の水路閣へは色々と行き方があった。仁王門通りから琵琶湖疎水記念館を左手に見て中門を潜るコース、蹴上駅から蹴上隧道を潜り金地院からと蹴上疎水公園から疎水沿いに水...
断片記憶

何故に新刊本なのか。

このブログを見ても2016年、2015年が多い。新刊本ばかりである。本屋に並べられた本を素直に買っているのである。本を選んでいないのだろう。吟味していないのだろう。そんな声が聴こえるような気がする。 本当の本に出会えるのは図書館かもしれない...
読書時間

『杜甫全詩訳注1』(2016)

下定雅弘・松原朗編『杜甫全詩訳注1』講談社学術文庫、2016年 全4巻、流石に分厚い。 1,457首が年代順に編成してある。知っているつもりの「春望」(0248)が1巻にある。安史の乱の時の詩であった。盛唐の詩にある気宇は感慨においても現れ...
ひととき

84 「ルーおじさんのカウンター」千宗室

ひととき 2016年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「ルーおじさんのカウンター」というタイトルだった。家元が20年振りに訪ねた店である。Jazzの高音が蒸した夜に抜けていく。油を引いた床板が軋む音がした。カヌレ...