2019-12

断片記憶

ゆく年を思う

また、ゆく年を思う暮れになった。歳を重ねるにつれて一年が経つのが速いと感じる。今年も達成出来なかったことばかりだ。一年に思いを馳せる時はそうはない。のっぺらぼうな時間に分節をつけることで人は想いを新たにするのだろう。Tennysonの詩を朗...
書籍目録

2019年12月購入図書

12月は師走である。師走の声を聞くと、忘れていたことを思い出す。新年の抱負とか、目標とかは、書いておいて、結果(outcome)と突き合わせることをドラッカーに求められている。だから、師走は一年の決算月である。本の整理が進まない中、時間切れ...
書籍目録

2019年12月購入古書

師走は思ったよりも早く過ぎた。それでも、紅葉の便りを聞いた晩秋も終わる。今朝の冷え込みは冬の到来だ。(購入後記)今月は古書を課題図書だけにした。【歴史】古屋哲夫『日中戦争』岩波新書、1985年、1988年第6刷向島シュトーレン(ベッカライ ...
書籍目録

2019年12月書籍往来

師走も箱の中から本が出てくる。若者たち(相対的)と新日の基で忘年会をして、本の話になった。聞けば本が読みたくなる。【歴史】河野眞知郎『中世都市 鎌倉 遺跡が語る武士の都』講談社学術文庫、2005年【文学】松浦友久・植木久行編訳『杜牧誌選考』...
読書時間

『趣味馬鹿半代記』(1968)

酒井徳男『趣味馬鹿半代記』東京文献センター、昭和43年(1968)Le Petit Parisienの石川さんが、水曜荘の本を集めているので、読ませてもらった。来年も展示を考えているという。箱を開けて本を取り出してパラパラを眺めていくと、限...
読書時間

『世界標準の経営理論』(2019)

入山章栄『世界標準の経営理論』ダイヤモンド社、2019年大著である。本文等803頁に事項索引、人名索引に社名索引を加えて820頁ある。著者は「本書は世界の主要な経営理論を初めてほぼ完全に体系化して、可能な限りわかりやすく解説して、経営学を学...
断片記憶

忘年会に思う

来年のことを考えてもしかたがないが、ふと司馬遼太郎が霧隠才蔵に言わせたセリフを思い出していた。2015-11-16『風神の門』(1969)三浦浩一のようにひどく明るい表情で思案するには、頬の筋肉が少し硬くなりすぎたかと、揉んでみたりするこの...
ひととき

奈良その奥から 15「目分量」

岡本彰夫 『ひととき』2020年1月号元春日大社権宮司の岡本彰夫氏が「目分量」について『ひととき』2020年1月号に書いていました。お酒を嗜まない岡本彰夫氏が、日本料理店で、秤で酒一合を量っているのをみて一喝したという話でした。ドイツなどビ...
断片記憶

子年を迎える用意

街はクリスマスムードであるが、干支のお供えが可愛かったので飾ってみた。今年は年中行事が完結しなかったので、せめて、お供えでもすることにする。それにしても十二支の鏡餅はいつから始まったのだろう。
ひととき

123 「素人顔見世」千宗室

ひととき 2020年1月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「素人顔見世」というタイトルでした。話には聞いていましたが、素人顔見世が南座の顔見世の千秋楽の翌日に行われていました。家元の思い出は素人顔見世の常連だった大叔父...
読書時間

『滝王国ニッポン』(2007)

北中康文『滝王国ニッポン』枻文庫、2007年「滝」という言葉に弱い。写真家である北中康文氏は全国の滝をめぐった大の「滝」好きである。今ならYouTuberになれそうだ。氷瀑好きの私としては日光の雲龍瀑の写真(P218)を好む。節分の翌日だと...
読書時間

『南アルプス 歩きながら覚える 夜叉神峠鳳凰三山の高山植物』(2002)

芦安ファンクラブ編『南アルプス 歩きながら覚える 夜叉神峠鳳凰三山の高山植物』山梨日日新聞社、2002年低山帯、亜高山帯、高山帯のコース毎に花の色は、白、黄、緑、赤、青紫の順にそれぞれ開花時期順に並べている。まさに、歩きながら高山植物の名前...
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『日中戦争』(1985)

古屋哲夫『日中戦争』岩波新書、1985年、1988年第6刷日中十五年戦争はアジア太平洋戦争の陰に隠れて精算されずに忘れ去られた。我々が戦争というと米英とのアジア太平洋戦争しか思い浮かべない。日本戦歿学生手記編集委員会編『きけわだつみのこえ ...
読書時間

『六百番歌合 六百番陳状』(1936)

峯岸義秋校訂『六百番歌合 六百番陳状』岩波文庫、1936年、2001年第3刷「六百番歌合」は、建久四年(1193)の秋の歌合である。百首は良経、定家、家隆、兼宗、有家、季経、経家、家房、隆信、慈円、寂蓮、顕昭の十二人が春歌十五首、夏歌十首、...
読書時間

『AIの時代と法』(2019)

小塚荘一郎『AIの時代と法』岩波新書、2019年法の体系の変革期であることが論じられている。取引の形態に関してモノ(の取引)から、サービス(の取引)へという変化、取引の対象について財物からデータへという変化、取引ルールに関して法や契約からコ...