『六百番歌合 六百番陳状』(1936)

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峯岸義秋校訂『六百番歌合 六百番陳状』岩波文庫、1936年、2001年第3刷

「六百番歌合」は、建久四年(1193)の秋の歌合である。

百首は良経、定家、家隆、兼宗、有家、季経、経家、家房、隆信、慈円、寂蓮、顕昭の十二人が春歌十五首、夏歌十首、秋歌十五首、冬歌十首、恋歌五十首で競った。判者は藤原俊成であった。従って千二百首ある。

「六百番陳状」は左方人の顕昭が俊成の批評に対して反駁したもの。

眠れぬ夜に繙くのに丁度良い。最初は慣例によって「持」(引き分け)とするが、塚本邦雄なら左勝とするだろうかと思いながら読むと楽しさも増す。

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