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『新編百花譜百選』(2007)

木下杢太郎画、前川誠郎編『新編百花譜百選』岩波文庫、2007年連翹で思い出した。木下杢太郎(医学博士太田正雄)の『百花譜』は872枚の原色版をB4判2冊に収めて著書没後34年の昭和54年に岩波書店から刊行されている。その後、澤柳大五郎選『百...
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『哲学原理』(2009)

ルネ・デカルト著、山田弘明、吉田健太郎、久保田進一、岩佐宣明訳、注解『哲学原理』ちくま学芸文庫、2009年、2022年第2刷書誌情報本書はデカルト『哲学原理』Principia Philosophiae. 1644 第一部の訳と注解である。...
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『現代アメリカ英語①』(1975)

国弘正雄『現代アメリカ英語①』サイマル出版会、1975年英文を読んでいて知っている言葉の意味が文脈から異なっていると思えば、辞典で引いて定義を確認したりするだろう。『現代アメリカ英語①』ではparallel(pp.51-54)について「平行...
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『言わなければよかったのに日記』(1987)

深沢七郎『言わなければよかったのに日記』中公文庫、1987年、2011年14刷天眞庵の野村さんよりお借りする。深沢七郎のエッセイはどこまでが事実なのかわからないけれども、正宗白鳥先生に念のため「先生は、酒の‥‥‥、菊正宗の‥‥‥?」とか出身...
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『わかりやすい英語冠詞講義』(2002)

石田秀雄『わかりやすい英語冠詞講義』大修館書店、2002年、2015年第11刷主要参考文献があるが、用例の出典は煩雑になるという理由で明記されていない。語句・用例索引はアルファベット順であり、読み終わったあとの参照用に考えられている。著者の...
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『これならわかる!英語冠詞トレーニング〔増補改訂版〕』(2024)

石田秀雄『これならわかる!英語冠詞トレーニング〔増補改訂版〕』研究社、2024年参考文献には2000年以降の日本語参考文献から一般に読みやすいものを掲載し、他の文献は『わかりやすい英語冠詞講義』を参照とある。索引がないので、『わかりやすい英...
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『実例が語る前置詞』(2021)は奥深い

平沢慎也『実例が語る前置詞』くろしお出版、2021年文法書や熟語帳で前置詞を学んできたが、本書はコアイメージに止まらない知識を垣間見せてくれる本である。本書の学習姿勢は「使用基盤モデル」に沿ったものであるという(p.7)。「使用基盤モデルと...
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CANALETTOは横長の画集が合う

Le Petit ParisienでCANALETTO:Paintings, Drawings and Etchings selected and introduced by GREGORY MARTIN The Folio Society...
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『永遠なる序章』(1948)を読む

椎名麟三『永遠なる序章』河出書房、1948年Le Petit Parisien のオーナーさんから借りた本である。書き下ろし長編小説、昭和23年6月25日発行と奥付けにある。戦後の物資が不足した時代の本の紙質は悪い。にもかかわらず表紙はハー...
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『張良』(2024)を読む愉しみ

宮城谷昌光『張良』中公論社、2024年久しく宮城谷昌光氏の単行本を読んでいなかった。昔は1年に1冊くらいのペースで読んでいたから、待つことには慣れている。『張良』は他でも読んできたし、『劉邦』(2015年)3巻でも描かれていた。一冊で納める...
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『法律家シェイクスピア』(1989)

小室金之助『法律家シェイクスピア』新潮選書、1989年著者の小室金之助(1928-2015)は法学者で弁護士だったので、法律の専門家である。シェイクスピアの作品に法律問題や法律用語が出てくることで、シェイクスピアは何者感があるが、「シェイク...
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『世界の名著続5 トマス・アクィナス 神学大全』(1975)

山田晶訳『世界の名著続5 トマス・アクィナス 神学大全』中央公論社、1975年上山春平(1921-2012)と山田晶(1922-2008)との対談を月報で読んだことは前に書いた。「聖トマス・アクィナスと『神学大全』」という解説も面白かった。...
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『竹林の七賢』(2024)を読んで絵画を見たくなる

吉川忠夫『竹林の七賢』講談社学術文庫、2024年「竹林の七賢」は3世紀中国の魏晋の時代の人であるという。山濤(さんとう)、阮籍(げんせき)、嵆康(けいこう)、向秀(しょうしゆう)、阮咸(げんかん)、劉怜(りゆうれい)、王戎(おうじゅう)。4...
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『マルレーン・ハウスホーファー短編集 人殺しは夕方やってきた』(2024)

マルレーン・ハウスホーファー、松永美穂訳『マルレーン・ハウスホーファー短編集 人殺しは夕方やってきた』書肆侃侃房、2024年宮島亜紀さんが装丁・挿画を担当しているのは、文芸誌の『食べるのが遅い』に掲載した短編に挿画を描いたことによる。マルレ...
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『中世政治思想講義ーーヨーロッパ文化の原型』(2024)

鷲見誠一『中世政治思想講義ーーヨーロッパ文化の原型』ちくま学芸文庫、2024年序章ヨーロッパ文化の四つの基本的構成要素第一番目 ギリシアの哲学第二番目 古代ローマの法律・政治の理念と制度第三番目 キリスト教の信仰第四番目 ゲルマン人の民族的...