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『道徳形而上学の基礎づけ』(2024)

カント著、大橋容一郎訳『道徳形而上学の基礎づけ』岩波文庫、2024年 (書誌情報) Immanuel Kant. Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785の岩波文庫の新訳である。訳注、訳者解説、...
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『正念場 ー不易と流行の間でー』(1999)

中村雄二郎『正念場 ー不易と流行の間でー』岩波新書、1999年 タイトルが気に入ったので購入しました。 エッセイと書いていたのでカテゴリはエッセイにしましたが、内容は哲学であるので思想でもよかったかなと思い出しました。 昔、去来抄を読んで「...
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『神とは何か 哲学としてのキリスト教』(2019)

稲垣良典『神とは何か 哲学としてのキリスト教』講談社現代新書、2019年 (書誌情報) 270頁の新書である。目次はさっぱりしている。索引、参考文献一覧はない。特徴は140項目の注を見開きページの左側に配置したことだ。所々のラテン語を拾って...
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『増補 『徒然草』の歴史学』(2014)その2

五味文彦『増補 『徒然草』の歴史学』角川ソフィア文庫、2014年、kindle版 後嵯峨院時代の話のあとは亀山院(1249〜1305)の時代になる。兼好の生まれた頃の話から始まる。文永弘安の役があった時代を亀山院は生きたことになる。 第六十...
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『増補 『徒然草』の歴史学』(2014)

五味文彦『増補 『徒然草』の歴史学』角川ソフィア文庫、2014年、kindle版 『太平記(二)』(兵藤裕己校注、岩波文庫、2014年)を読んでいて、そう言えば、『徒然草』は鎌倉幕府の滅亡の前のことだと思い出した。『太平記(二)』兵藤、岩波...
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太平記でも本地垂迹

何げに兵藤裕己校注『太平記(二)』(岩波文庫、2014年)が転がっていたので手に取って読んでみた。第十巻で鎌倉幕府が滅亡するのである。新田義貞が太刀を龍神に献げる場面で、本地垂迹がその口から出てくるのである。太平記の表現は漢籍と日本神話であ...
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『英語原典で読むシュンペーター』(2021)その2

根井雅弘『英語原典で読むシュンペーター』白水社、2021年 根井雅弘の第2章「静態」の世界を読む。 これはシュンペーターの「経済発展の理論』第1章「一定条件に制約された経済の循環」から抜粋している。英語だけ読んでいると何か特別なことを言って...
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『英語原典で読むシュンペーター』(2021)は原書購読を思い出す

根井雅弘『英語原典で読むシュンペーター』白水社、2021年 以前読んだ時は、英文を書き写して読んだりしたので、序章で挫折してしまった。たまたま、本が箱から出てきたので読んでみた。序章も、第1章 日本語版への序文もなんとか読める。この調子で、...
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『シェイクスピアの紋章学』(1987)を借りる

森護『シェイクスピアの紋章学』大修館書店、1987年 Le Petit Parisienのオーナーよりお借りした。 森護(1923-2000)はNHK職員で西洋紋章学、英国史を専攻と奥付けにあった。ちくま学芸文庫で『紋章学入門』(2022年...
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『徒然草をよみなおす』をまた読み直す。

小川剛生『徒然草をよみなおす』ちくまプリマー新書、2020年 「すべてを捨てる」生き方 兼好が「諸縁放下」とも呼ばれる主張を繰り返していますが、「しょせんはきれいごとに過ぎない」(p.34)と小川剛生氏はいいます。 その中で「空の名残」を取...