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『一即一切、一切即一』(1988)

『一即一切、一切即一 ーー『われ逝くもののごとく』をめぐって/森敦対談集ーー』法藏館、1988年、装幀司修森敦の『われ逝くもののごとく』(講談社、1987年)を読めていないことに気がついた。対談集は本を読んだ前提でなされていて、山折哲雄氏と...
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『山頭火』(2006)

文:中西進、嵐山光三郎、写真:井上博道、アートディレクション:高岡一弥、英訳:宮下惠美子、ポール・ワッキー『山頭火』ピエ・ブックス、2006年山頭火を英訳と写真で愉しむ本で、井上博道氏の古仏の写真が好きなことで手にしたのだと思っているが、記...
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正岡子規『俳諧大要』(2025)を読む

正岡子規『俳諧大要』岩波文庫、1955年、2025年改版第1刷書誌情報正岡子規『俳諧大要』は解説によれば、明治28年(1895)に「日本新聞」に連載されたものを、明治32年(1899)に「ほとゝぎす発行所」より出版したとある。正岡子規の俳句...
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『中世政治思想講義ーーヨーロッパ文化の原型』(2024)その2

鷲見誠一『中世政治思想講義 ヨーロッパ文化の原型』ちくま学芸文庫、2024年フランシスコ教皇が亡くなって、枢機卿による選挙が行われた結果、プレボスト氏が選ばれたレオ14世を名乗ることになった。ローマ・カトリックの教皇の歴史を読もうとしたが、...
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『英文法をこわす』(2020)はタイトル通りだ

大西泰斗氏『英文法をこわす』NHK出版、2020年、kindle版書誌情報大西泰斗氏が2003年にNHK出版から出した本をNHK BOOKS化したもの。この後「感覚の英文法」はポール・クリス・マクベイ氏との共著『一億人の英文法』(東進ブック...
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「江戸後期における西洋知識の問題」

『思想』2025年4月号はH. ショーン「江戸後期における西洋知識の問題」を読むために購入した。グローバル・ヒストリーの中に「蘭学」を位置付けているのが素晴らしい。なお、「蘭学」は洋学となって展開した。近代化の文脈はアジアで日本にだけ起こっ...
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『昭和の京都』(2010)の時間

浅野喜市『昭和の京都 回想 昭和20〜40年代』光村推古書院、2010年レストラン菊水で大正頃の観光絵葉書の復刻したものをもらったので、昔の京都を調べたくなった。本書は昭和20年〜40年代までの京都が写真家の浅野喜市(1914〜93)によっ...
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『前置詞最強の教科書』(2025)

関正生『前置詞最強の教科書』KADOKAWA、2025年冠詞が気になったり、前置詞が気になったりして、整理されていない知識をある程度まとめるために本を買って読んできた。本書は受験勉強本である。関正生氏の前置詞の本は受験生に効率的に前置詞のイ...
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『虫たちの日本中世史 『梁塵秘抄』からの風景』(2021)

植木朝子『虫たちの日本中世史 『梁塵秘抄』からの風景』ミネルヴァ書房、2021年三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』(河出新書、2022年)を復読していて、植木朝子『虫たちの日本中世史 『梁塵秘抄』からの風景』が取り上げられてい...
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『読書とは何か』(2022)その6または復読

三中信宏『読書とは何か 知を捕らえる15の技術』河出新書、2022年片付けしていて箱から出てきた。ブログを読み直してみたら、第3章まで書いていたので、復読して、第4章を載せて完結とする。第4章 読書術(発展編)読むだけでなく読まないことも読...
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『新編百花譜百選』(2007)

木下杢太郎画、前川誠郎編『新編百花譜百選』岩波文庫、2007年連翹で思い出した。木下杢太郎(医学博士太田正雄)の『百花譜』は872枚の原色版をB4判2冊に収めて著書没後34年の昭和54年に岩波書店から刊行されている。その後、澤柳大五郎選『百...
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『哲学原理』(2009)

ルネ・デカルト著、山田弘明、吉田健太郎、久保田進一、岩佐宣明訳、注解『哲学原理』ちくま学芸文庫、2009年、2022年第2刷書誌情報本書はデカルト『哲学原理』Principia Philosophiae. 1644 第一部の訳と注解である。...
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『現代アメリカ英語①』(1975)

国弘正雄『現代アメリカ英語①』サイマル出版会、1975年英文を読んでいて知っている言葉の意味が文脈から異なっていると思えば、辞典で引いて定義を確認したりするだろう。『現代アメリカ英語①』ではparallel(pp.51-54)について「平行...
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『言わなければよかったのに日記』(1987)

深沢七郎『言わなければよかったのに日記』中公文庫、1987年、2011年14刷天眞庵の野村さんよりお借りする。深沢七郎のエッセイはどこまでが事実なのかわからないけれども、正宗白鳥先生に念のため「先生は、酒の‥‥‥、菊正宗の‥‥‥?」とか出身...
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『わかりやすい英語冠詞講義』(2002)

石田秀雄『わかりやすい英語冠詞講義』大修館書店、2002年、2015年第11刷主要参考文献があるが、用例の出典は煩雑になるという理由で明記されていない。語句・用例索引はアルファベット順であり、読み終わったあとの参照用に考えられている。著者の...