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『幸田露伴のために』(1984)

篠田一士『幸田露伴のために』岩波書店、1984年第2刷篠田一士は幸田露伴と吉田健一を対比して論じている。「露伴はヨーロッパ文学を必要としなかった、唯一無二といっていい、近代日本の偉大な文学者だったが、吉田健一が、露伴とはまったく対照的、すな...
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『風土記 上』(2015)

中村啓信監修・訳注『風土記 上 現代語訳付き』角川ソフィア文庫、2015年書誌情報上巻総解説 中村啓信常陸国 中村啓信出雲国 橋本雅之播磨国 橋本雅之訓読文に脚注、現代語訳、漢字の本文(ほんもん)、各国末に解説と地図がある。常陸国(ひたちの...
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『システムの非線形論理』(2026)を読む

河本英夫『システムの非線形論理』ちくま学芸文庫、2026年(書誌情報)本書は2023年東洋大学での最終講義を元に加筆訂正した本である。オートポイエーシスの河本英夫氏が自身の研究を振り返る本でもあるが、システムを部分と全体という静態的な見方よ...
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『古典について』(2021)を読む(その3)

吉川幸次郎『古典について』講談社学術文庫、2021年吉川幸次郎が伊藤東涯を誉めていたのは『制度通13巻』という漢文の歴史書であったが、よく論じていたのは『秉燭譚(へいしょくだん)5卷』という随筆であった。こちらも漢文である。夜に灯りをともし...
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『徹底踏査 飛鳥・藤原の宮都』(2026)を読む

来村多加史『徹底踏査 飛鳥・藤原の宮都』NHK出版、2026年梅前佐紀子氏の「飛鳥古代史チャンネル」のガイド役の来村多加史氏の本だけに、現地を歩き回っているのが伝わってくる。「酒船石」の話は、昔から著名な人が推理しているが、現地勘のない与太...
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『古典について』(2021)を読む(その2)

吉川幸次郎『古典について』講談社学術文庫、2021年Ⅱ 受容の歴史ー日本漢学小史本書を書いていた1959年を基準に論じているので、2026年とは隔たりが大きいが、私の生きて来た時代であり、私の中ではそう矛盾は感じない。これも第1部で著者が明...
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ようやく、寺島実郎『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』に帰ってくる

寺島実郎『世界認識の再構築 十七世紀オランダからの全体知』(岩波書店、2025年)時間が経ったので忘れてしまった。最初から読み直している。情報量が多いので、ゆっくり確認しながら読むか、繰り返し読むことをしないと知識としてあやふやになって使え...
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『古典注釈入門 歴史と技法』(2026)を読む(その2)

鈴木健一『古典注釈入門 歴史と技法』ちくま学芸文庫、2026年第2部 注釈の歴史を辿る67頁から237頁と本書の大半は注釈書の歴史である。結論として、注釈は時代性を伴う。したがって相対化される必要がある。第3部 注釈の技法古典における最善本...
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『古典について』(2021)を読む

吉川幸次郎『古典について』講談社学術文庫、2021年(書誌情報)『古典について』(筑摩書房、1966年)を原本に旧字体は新字体に改め、引用などの体裁を整理・統一し、編集部により注記を〔 〕で示してある。解説は小島毅氏で、池田亀鑑『古典学入門...
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『古典注釈入門 歴史と技法』(2026)を読む

鈴木健一『古典注釈入門 歴史と技法』ちくま学芸文庫、2026年(書誌情報)岩波書店より岩波現代全書として2014年刊行されたものを文庫化した。古典についてどのテキストを読むかが重要である。最初のうちは全体像が見えない。注釈書のガイドのような...
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『宗教のアメリカ』(2026)を読む

藤本龍児『宗教のアメリカ』岩波新書、2026年小林秀雄の『モーツァルト・無常ということ』(新潮文庫、1961年)の「偶像崇拝」で信仰の死にさらっと触れていたのを思い出した。日本の現在は墓じまいや寺じまいが話題になっている。少子化社会という縮...
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『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』(2026)を読む

河内春人『継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」』中公新書、2026年『倭の五王』(2018)の著者の続編とも言うべき『継体天皇』(2026)は楽しみにしていた。「従来、継体天皇登場直前の後世紀後半の王権について、倭の五王の最後である...
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『モーツァルト・無常ということ』(1961)を読む(その4)

小林秀雄『モーツァルト・無常ということ』新潮文庫、1961年、2025年96刷「偶像崇拝」を読む。小林秀雄が「赤不動」をつまらぬ絵と断じる話から始まる。むしろ、「来迎図」だろうと云う(注)。「私達の間では、もはや過去の信仰は死んでいるのであ...
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『日本書紀(五)』(1995)を読む

坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋校注『日本書紀(五)』岩波文庫、1995年、2025年第24刷巻第二十七は天命開別天皇(あめみことひらかすわけのすみらみこと)すなわち、天智天皇の話であるが、中大兄皇子として活躍する話は『日本書紀(四)』...
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『モーツァルト・無常ということ』(1961)を読む(その3)

小林秀雄『モーツァルト・無常ということ』新潮文庫、1961年、2025年96刷「蘇我馬子の墓」を読む。堀辰雄の『大和路・信濃路』(1943)は私の好きな作品である。紀行文の形であるが、小林秀雄の「蘇我馬子の墓」(『芸術新潮』昭和25年2月号...
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『モーツァルト・無常ということ』(1961)を読む(その2)

小林秀雄『モーツァルト・無常ということ』新潮文庫、1961年、2025年96刷「実朝」を読む。小林秀雄の『吾妻鏡』の読み方がよかった。史家でなく文学者の読み方である。『吾妻鏡』の潤色がかえって真実を伝えているというのだ。承久元年正月廿七日の...
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『モーツァルト・無常ということ』(1961)を読む

小林秀雄『モーツァルト・無常ということ』新潮文庫、1961年、2025年96刷前回は「無常ということ」について書いたので、今回はそれ以外を読んでいる。通勤電車で読むには少し長いエッセイも多いことに気がついた。以前読んだことはすっかり忘れてい...
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「無常ということ」を読む

小林秀雄『モーツァルト・無常ということ』新潮文庫、1961年、2025年96刷「無常」を扱ってきたので、どうしても小林秀雄を出さないわけにはいかなくなる。これはある年代以上のことだろうと思う。そうなると唐木順三も出てきて、3ヶ月の読書計画は...
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『無名抄』(1975)を読む

高橋和彦編『無名抄 -付瑩玉集-』桜楓社、1975年、1991年3刷久々に鴨長明の『無名抄』を読む。和歌を論じた歌論集であるが、鴨長明の筆はそこに止まらない。劇的な場面を描く物語の顔もある。説話集としての『発心集』の語り口が、ここでも出てく...
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『方丈記・発心集』(1976)を読む

三木紀人校注『新潮日本古典集成 方丈記 発心集』新潮社、1976年、1995年12刷小西甚一校注『一言芳談』(ちくま学芸文庫、1998年)の臼井吉見の解説を読んでも、鴨長明の『無名抄』や『発心集』が出てこないので、私が触発された考えを確かめ...