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『人と企業はどこで間違えるのか』(2014)

ジョン・ブルックス、須賀綾子訳『人と企業はどこで間違えるのか 成功と失敗の本質を探る10の物語』ダイヤモンド社、2014年 「本書は1959年から69年にかけて執筆されたエッセイのアンソロジーである。2014年の夏になってビル・ゲイツが「最...
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『ピーター・ティール』(2018)

トーマス・ラッポルト、赤坂桃子訳『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』飛鳥新社、2018年第4刷 イーベイ、パランティアを起業したPeter Thielをドイツ生まれの起業家、投資家、ジャーナリストのThomas Ra...
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『考える技術・書く技術』(1973)その3

板坂元『考える技術・書く技術』講談社現代新書、1973年、1992年第47刷 6.仕上げ 本における漢字の比率に言及したなかで、当用漢字を評価している箇所が懐かしい。 「60年代後半の日本文学に難解な文章があらわれたこともたしかだが、その一...
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『考える技術・書く技術』(1973)その2

板坂元『考える技術・書く技術』講談社現代新書、1973年、1992年第47刷 3.実践し易さ 著者が国文学の先生であることをすっかり忘れていた。記憶は嘘をつく。しかし、もっと驚いたのは著者が夥しい一般書を書いたにも関わらず、この後の本を私は...
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『考える技術・書く技術』(1973)

何度も買ってしまう本がある。板坂元『考える技術・書く技術』(講談社現代新書、1973年)だ。2014年10月購入図書に最近の記録がある。そして、2018年07月購入古書に載る予定だ。それ以前は記録していない。 1.何度も買ってしまう理由 著...
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『浅酌歌仙』(1988)

石川淳、丸谷才一、杉本秀太郎、大岡信『浅酌歌仙』集英社、1988年第2刷 「北京独吟」の入っている石川淳選集を読んでいて、座談会の記述から思い出してポチした。そうなのだ歌仙を読みたくなる時がある。それも丸谷才一とか大岡信とこなければダメだ。...
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荻生椿

『日本思想史大系第36 荻生徂徠』(1973年)の月報31に石川淳が「荻生椿」を書いていた。石川淳が月報に書いていたことは覚えていたが、本体と関係なさそうなので読み飛ばしていた。 「江戸青山に種樹を業とする繁亭金太といふものあり、「草木奇品...
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『石川淳選集 第17巻』(1981)

石川淳『石川淳選集 第17巻(全17巻)』岩波書店、1981年 石川淳選集は新書版で2段組とくれば、老眼には決して優しくない。巻末の座談会を読み始めると、何やら記憶に訴えかけてくるものがある。佐々木基一が半年以上外国へ行っていて準備ができて...
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『日本語を翻訳するということ』(2018)

牧野成一『日本語を翻訳するということ 失われるもの、残るもの』中公新書、2018年 日本語を感覚的に使い分けているのが「日本語人」とすると、著者はその感覚の違いを考える人のようです。 オノマトペをいっぱいとりあげて、違いの説明を読者に迫りま...
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『東大寺のなりたち』(2018)

森本公誠『東大寺のなりたち』岩波新書、2018年 東大寺というものを一言で言い表すことは難しい。私は東大寺の歴史をまとめて読んだことはない。雑誌で毎年特集される二月堂のお水取りのことだったり、盧舎那大仏造立の物語だったりする。そういう断片的...