『日本語と英語 その違いを楽しむ』(片岡義男、NHK出版新書、2012)を寺町二条上ルの三月書房で買う。百萬遍知恩寺の古書市にも行かずなにしているのだろう。
日本語と英語の違いに潜む問題を提示してくれるご存知片岡御大の語学エッセイ。
Eat here and get fat.というアメリカの田舎町のダイナーの赤いネオン管の言葉をあげたうえで、
「大衆食堂の屋根にある赤いネオン管の言葉は、その食堂の経営者という個人から発せられ、自動車で外の道を走る人たちのひとりひとりに、語りかける。いちばん大事なのは、ここだ。なにごとにせよ人に語りかけるとき、人は個人として屹立する。その人はその人個人のみとなる。その語りかけを受けとめる人たちも、語りかけられた範囲がいかに広くても、その範囲のなかでひとりひとりとして屹立して、自分への語りかけを受けとめる。」(36頁)
こんな言葉が散りばめられている語学の本などどこを探してもない。私も思わすつぶやく。
Read this and get relaxed.
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