2025-09

読書時間

『日本哲学入門』(2024)を読む

藤田正勝『日本哲学入門』講談社現代新書、2024年書誌情報10講義からなり、日本の哲学を明治から現代の時間軸で論じるのではなく、①「経験」②「言葉」③「自己と他者」④「身体」⑤「社会・国家・歴史」⑥「自然」⑦「美」⑧「生と死」というテーマか...
散歩時間

公募展の季節

秋の上野の山は公募展の季節である。2025汎美秋季展を東京都美術館で観てきた。公募推薦制で無審査、無表彰で展示される。知り合いから案内をもらったので出かけたのである。ゴッホ展の土日は日時指定予約制で時間毎に並んでいるのを横目に見て帰って来た...
散歩時間

屋形船に乗って川崎工場夜景を観る

「川崎工場夜景屋形船クルーズ」なるものを元の同僚に勧められたので行ってみることにした。工場の夜景は仕事先で見てきたが何か寂しい感じがしたものである。しかし、京浜工場などの夜景は日本独特の景色であってファンも多いらしい。照明に照らし出された工...
読書時間

『藤原摂関家の誕生』(2025)を読む

瀧浪貞子『藤原摂関家の誕生 ー皇位継承と貴族社会』岩波新書、2025年要約本書は藤原摂関家の誕生の経緯を述べたものである。藤原北家の内麻呂、冬嗣、良房の事績により摂関家が誕生した経緯が辿られる。瀧浪貞子氏は桓武、平城、嵯峨の三帝に仕えた藤原...
書籍目録

『藤原摂関家の誕生』(2025)

長月の購入図書(その7)。長月も下旬となり、何かと季節が変わり始めたようだ。(購入後記)瀧浪貞子氏の本は読んだことがない。あとがきを見ると『桓武天皇』(2023)を新書で書いたとある。記憶にあったが、読んだことのない著者の本の購入には少し慎...
書籍目録

『日本哲学入門』(2024)

長月の購入図書(その6)。読書Mapを意識した本の購入があってもよいのではないかと思っている。来週は研究所まで本の取り調べに来るという人がいるくらいであるから、本は読み手次第であるのは言うまでもない。(購入後記)はじめにをパラっと見ていた時...
断片記憶

のんびりする日

予定のない日はいい。することがないほどいい。頭が疲れていなければ本を読むけど、疲れている時は、コーヒーでも飲みに出かける。神社も人がいないほどいい。アイデアが出ない時は散歩するに限る。身体を動かして視点を変えると普段は見えなものが見えてくる...
断片記憶

『書物憂楽帖』(1983)はタイトルそのもの

ジェラルド・ドナルドソン、加島祥造訳『書物憂楽帖 オール・アバウト・ブックス』ティービーエス・ブリタニカ、1983年LE PETIT PARISIENにあったのでパラっと頁を捲ってみた。加島祥造が訳している。書物にまつわる西洋のエピソード集...
ひととき

192「名残の夏」

『ひととき』2025年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「名残の夏」というタイトルでした。久しぶりに家元の散歩のお話でした。上賀茂方面を目指し、賀茂川を北山橋まで歩き、上賀茂橋より先は草いきれの壁に阻まれたようで...
散歩時間

待乳山聖天へ

「待乳山開山会 聖天まつり特別記念祭」が2025年9月20日に開催された。待乳山聖天(まつちやましょうでん)と聖天前の石碑は濁点が付いている。推古天皇三年(595)に隆起してできた待乳山は、「浮世絵展」で歌川広重「東都名所 真土山之図」が展...
書籍目録

『杉田敏の現代ビジネス英語2025年秋号』(2025)

長月は季刊の出る月なのである。(購入後記)杉田敏氏の季刊の現代ビジネス英語は会話が面白いので遠くまで歩く時に聴いている。【言語】杉田敏『杉田敏の現代ビジネス英語 2025年秋号』NHK出版、2025年
書籍目録

『哲学史入門Ⅳ』(2025)

長月の購入図書(その5)。長月は天候不順。自分の好みを思い出す月とする。(購入後記)斎藤哲也氏のシリーズはこれで4冊目。【思想】斎藤哲也編、古田徹也、児玉聡、神島裕子、立花幸司、岡野八代、ブレイディみかこ『哲学史入門Ⅳ 正義論、功利主義から...
読書時間

「京都ぶらぶら」を読む

石川淳『夷齋遊戯』筑摩書房、1963年修学院離宮を「灌木というナマのままの材料を使って、蔵よりも厚く塗りこめ、橋のように廣く架けわたした城壁がここにある」(p.101)と表現している。夷齋先生、だいぶ調子がよろしい。「城のない城壁。そのくせ...
書籍目録

『道元 実践の哲学』(2025)

長月の購入図書(その4)。読書の秋は何処へいってしまったのか。(購入後記)道元はいつも気になっているが、直ぐに挫折するけどたまに戻ってくる。講義形式ということで読みやすいと思い購入することにした。【思想】末木文美士『道元 実践の哲学 心身論...
読書時間

『英作文の技術 ”3世界・24文型”で伝える』(2025)で気になった点

澤井康佑、マーク・ピーターセン『英作文の技術 "3世界・24文型"で伝える』中公新書、2025年本書は英語の5文型を細分化して「3世界・24文型」で英作文に応用しようという本である。以下のbe動詞の説明で気になる点があったもでメモしておく。...