2022-05

読書時間

『小林一茶』(2013)

青木美智男『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』岩波新書、2013年 おわりにの附記を読むと、青木美智男氏が急逝されたあと、教え子であった瀬戸口龍一氏がおわりにを加筆したと書いてあった。読んだ時には違和感を感じなかったので驚いた。もっと驚いたのは...
散歩時間

大江戸スクランブル

宝塚雪組東京公演は大江戸スクランブル『夢介千両みやげ』でした。山手樹一郎の人情時代小説です。若い人は読まないでしょうから、GHQの検閲を通る時代小説といってもわからないでしょう。演出は石田昌也氏です。彩風咲奈さんの夢介に絡むのは朝月希和さん...
読書時間

『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』

上田信『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』講談社学術文庫、2021年、kindle版 本書のスタンスを上田信氏が「はじめに 大海に囲まれた二つ帝国」に書いていた。海の女神である媽祖(まそ)についての話のあとになる。 「現在の歴史学には、大局...
書籍目録

2022年05月購入図書(その6)

5月皐月の購入図書も終盤となり梅雨入りが近くなった気がする。 (購入後記) 国土の67%が森林という日本の将来を考えようと思う。森と共に生きてきた日本人の暮らしを見直そうと思う。木の器で食事する日々を送り始めてから、プラスチックなどの便利な...
古都を旅する

笠置寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の2回目は「笠置寺」でした。笠置町はボルダリングの聖地となっているとのことです。真言宗智山派の笠置寺は磨崖仏で有名です。山岳修験の聖地でもありまして、良弁僧正や実忠和尚の伝...
書籍目録

2022年05月購入古書(その4)

5月皐月の購入古書は失敗の巻の話 (購入後記) 中国語版の子安宣邦作品集の『近代知識考古学ー国家、戦争与知識人』の刊行の話を子安先生のブログで読んでポチッた。あとで調べると『近代知のアルケオロジ- 国家と戦争と知識人』(岩波書店、1996年...
読書時間

『水滸伝』(1972)

宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公新書、1972年、1993年14版 『水滸伝』は読んだことがない。人気があったのは1世代前までのことなのだろうか。北方謙三氏が書いているのであるから、今でも人気があるのだろう。新歌舞伎座で『新・水滸伝...
読書時間

『論より証拠』(1985)その4

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷 生涯読書計画を実践する五つの鍵 1.最初に無駄な設備投資をせよ 2.ひいきの著者を一人もて 3.読書は内容でなく味わい 4.解説書・入門書に気兼ねするな 5.できる限り嫉妬心を抑えよ 1.最...
読書時間

『論より証拠』(1985)その3

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷 以前読んだ時から3年半経って、振り返ることにする。 虚学のための五箇条 第一条 歴史物語に着目する。 第二条 人間性を知ること。 第三条 推理小説を読むこと。 第四条 日本人の感受性を知るこ...
読書時間

『南北朝』(2017)

林屋辰三郎『南北朝』朝日新書、2017年 書誌情報 著者のあとがきによると、1957年「創元歴史選書」、1967年「創元新書」、1987年「日本史論聚」第四巻(岩波書店)、1991年の朝日文庫」で刊行されてきた。新書版になったのは帯にある呉...