週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の1回目は「奈良国立博物館」でした。自分の関心のアンテナがどこを向いているか確かめるため、定点観測の場として「なら仏像館」に来ているとか。「絶対秘仏である東大寺二月堂本尊光背の破片」や「手、指、腕、足、頭など仏像の残欠コレクション」がお気に入りとはどれだけフェッチなのでしよう。展示室にある金峯山寺の仁王門の金剛力士像をバックにご満悦で写真に収まってます。
プラス1は寧楽(ねいらく)美術館でした。依水園とセットで穴場です。
焼けた大観音の光背はお水取り展で何度も見ました。そういえば、奈良の松尾寺の焼損仏像残闕(千手観音トルソー)に美を見出した方もいらっしゃいました。
週刊新潮2022年5月26日号
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