2015-05

断片記憶

『世界の夜はぼくのもの』(1961)

富田英三『世界の夜はぼくのもの』(第二書房、1961年)漫画家の富田英三(1906 - 82)が世界一周旅行する話だ。旅行当時の世界をスケッチした漫画が入っている。本書の2部構成からなる。Ⅰ世界の裏窓よ こんにちはⅡ世界の夜はぼくのものⅠ ...
古都を旅する

船岡温泉

週刊新潮の「とっておき私の京都」漫画家のヤマザキマリ氏の2回目は紫野の「船岡温泉」だった。さすが『テルマエ・ロマエ』の作者ということで銭湯を選んでいる。銭湯の多い京都のなかでも名高い所だ。プラス1は手打ち蕎麦の「かね井」だった。船岡温泉から...
断片記憶

「花木真写」の講座

今橋理子氏の講座を聴きたいと思う。東京都公園協会 緑と水の市民カレッジ講座【27前期】No.21 江戸時代博物学の創造力-近衛家熈「花木真写」の芸術世界-2015年9月12日(土)13:00 〜 15:00緑と水の市民カレッジ講習室(日比谷...
断片記憶

『植物画の至宝 花木真冩』(2005)

監修・執筆 源豊宗、北村四郎、解説 今橋理子『植物画の至宝 花木真冩』淡交社、2005年陽明文庫に伝来する近衛豫楽院(近衞家熈(いえひろ) 1667年-1736年)の三巻本がもとになっている。日本のボタニカルアートの嚆矢といえる(名和修)。...
古都を旅する

東福寺浴室

週刊新潮の「とっておき私の京都」漫画家のヤマザキマリ氏の1回目は「東福寺浴室」です。さすが『テルマエ・ロマエ』の作者です。長禄3(1459)年ですから、京都の現存する禅宗の浴室では最も古い建築です。プラス1は三門を挟んで西にある東司(とうす...
ひととき

68「お縁起だから」千宗室

ひととき 2015年6月号の千宗室さんの京都の路地まわり道は「お縁起だから」という不思議なタイトルだった。祖母との思い出を家元はよく書く。「茶柱」「寒の餅」「寺社からの到来物」などに言及した後、お初の鮎の話になる。季節の"お初"を口にする時...
断片記憶

花と生きる

散歩の帰りに花を買う。
断片記憶

鳥取三昧

暑い日の続いた夕方に自分を取り戻す時間をつくる。砂丘ラッキョウを盛り付ける皿は祇園甲部の都をどりの菓子皿だが、この地の色は少し前の六兵衛だ。雨月陶斎先生のヤマセミのぐい呑で諏訪泉の純米吟醸の満天星(MANTENSEI)を飲めば気分は日本海、...
断片記憶

逢魔ヶ時

子供の頃の遊びは夕暮れ時にピークを迎える。母が連れ戻しに来る時に「ことろがくるよ」という。ことろとは子捕ろである。連れて行かれたら二度と家には戻れない。そんな昔に返してくれる「私にとって只見川左岸流域は聖地ならぬ、魔地である」。池田知沙子「...
読書時間

『千日回峰行を生きる』(2015)

光永圓道『千日回峰行を生きる』春秋社、2015年2015年03月01日に十二年籠山行満行した光永圓道大阿闍梨が無動寺谷明王堂で小僧生活を始めるところから半生を書いたもの。光永覚道大阿闍梨の弟子となり、千日回峰行を2009年に成し遂げている。...
読書時間

『歴史のなかの『夜明け前』』(2015)

宮地正人『歴史のなかの『夜明け前』平田国学の幕末維新』(吉川弘文館、2015年)島崎藤村の『夜明け前』が昭和の小説であることを知ったのはそんなに昔のことではない。『夜明け前』は中央公論に1929(昭和4)年から1935(昭和10)年にかけて...
古都を旅する

パビリオン

週刊新潮の「とっておき私の奈良」三瀬夏之介氏の4回目は「バビリオン」だった。知る人ぞ知る絵本カフェとか。知らなんだ。三瀬氏の竹馬の友の大西正人氏お店だという。コーヒーを飲みながら絵本を手に取って見ることができる。夫人のネット古書店のリアル店...
読書時間

『権力の館を歩く』(2013)

御厨貴『権力の館を歩く』ちくま文庫、2013年権力者を建物を通して政治学者が語る。2007年1月24日から2010年3月31日にかけて毎日新聞に連載した記事をに2010年に単行本とした。それを2013年に文庫化するに当たりコラムを追加してい...
読書時間

『奥三河』(1985)

前田真三『奥三河』グラフィック社、1985年、1991年第6刷奥三河という場所の範囲は様々だという。四季を撮した写真集を見ると失われた日本の風景という言葉が浮かんでくる。序で色川大吉氏が書いている。「今度の作品集は何の変哲もない『奥三河』を...
書籍目録

2015年04月購入図書

2015年04月購入図書【歴史】天野太郎『阪急沿線の不思議と謎』じっぴコンパクト新書、2015年岩下哲典『幕末日本の情報活動―「開国」の情報史』雄山閣、2000年、2008年改訂増補版加藤貴校注『徳川制度(中)』岩波文庫、2015佐々木高明...