逢魔ヶ時

断片記憶

子供の頃の遊びは夕暮れ時にピークを迎える。母が連れ戻しに来る時に「ことろがくるよ」という。ことろとは子捕ろである。連れて行かれたら二度と家には戻れない。

そんな昔に返してくれる「私にとって只見川左岸流域は聖地ならぬ、魔地である」。

池田知沙子「逢魔ヶ時」『年報15 渓』浦和浪漫山岳会、1991年

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