「江戸時代の本棚~蔵書が語る知の形成・共有・継承」工藤航平(国立歴史民俗博物館研究部 准教授)を視聴した。江戸時代の知の形成のあり方の話だった。具体的には加賀藩のある十村(とむら)を担った喜多家の蔵書を調査したものだった。
自分が「読書塔」を構想したときは、蔵書とは流動的なものという視点がなく、記念碑という認識だった。その時代を生きた人がどのような本を持ったかという問題意識であったため、蔵書の入れ替わりを考えていなかった。というもの、電子書籍など媒体の多様化された時代になる前のスナップショットを残せればよいと考えていたのだった。
今の自分の蔵書についての意図や考えは自分でもよく考えたことがなかったので、残された時間はあまりないけど、少し考えてみたくなった。もっとも、本棚と段ボール箱の中身を入れ替えないと何を必要とするかもわからない状態であることは確かなようだ。
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