哲学者の永井均氏が少数の本を「他の本との関連を含めて」かなりゆっくり頭の中で整理しながら読むとTwitterに書いていた(注)。
書かないと頭の中が整理できないということは理解できる。しかし、なかなか書けないのは、書くための技術を持っていないためか、論点に関する背景知識が不足しているせいか。
本は自分の関心を軸に読むことをしないと「多読障害」を引き起こすかもしれない。脳が疲れて本を読んでも頭に入らなくなっては元も子もない。
本は分野によって自分が読める範囲が決まってくる。入門→基本→専門の順にしか読めない。
古美術に関して、用語が分からなかったので、知り合いに訊いたら、骨董の本を勧めてきたので、一般的なエッセイから読んでいる。面白いけど、これなど入門書ではないだろう。
青柳瑞穂『ささやかな日本発掘』講談社文芸文庫、1990年、2006年kindle版
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