『古事談 下』(2021)

Goinkyodo通信 読書時間

源顕兼編、伊東玉美校訂・訳『古事談 下』、ちくま学芸文庫、2021年

三巻六四 永観、出挙の事、並びに東大寺拝堂の事 六五 永観、臨終の事 を読むと、永観堂の見返り阿弥陀立像のエピソードも永観に別な角度から光を与えてくれる。

五巻五〇 伴別当、橘頼経の命運を相する事 これなど人相を観る話だが、ちょっと出来過ぎのショートショートだ。

『古事談』や『発心集』などの中世の説話集がこの時期に現れたことの意味は何だろう。
この後、『宇治拾遺物語』や『古今著聞集』などにつながる。

 

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