『執筆論』(2006)

読書時間

谷沢永一『執筆論』東洋経済新報社、2006年

谷沢永一氏の晩年に近い時期に書かれた著作活動に関する回想録である。古本屋との付き合い方の実地体験の話は『本はこうして選ぶ買う』(2004)で知っていたが、生涯の著作の話は読んだことがなかった。

「本書を一貫するのはすべて実際に本を利用してきた内幕話である」。

「我が身を挺して書き続けた幾分なりともの経験者が、かつてある一文を書きその一冊を仕上げるにあたって、何を用意し、何を拠り所に選び、何を目指してどのような手筈を踏み、いかにして難所を切り抜けたかを率直にぶっちゃけたとき、そこに漸く何程かの呼吸と勘所が浮かびあがるのではなかろうか」。

こんなことを書いた人はいない。所謂「新機軸」とは氏のための言葉であろう。また、谷沢永一氏の本を読みたくなる。

ちょっと古いが、探そうと思った。

谷沢永一『古典の愉しみ』PHP研究所、1983年

谷沢永一、向井敏『読書巷談 縦横無尽―とっておきの50冊』講談社文庫、1985年

本の達人であるが、図書館との付き合いがなかったのが残念であったという。

コメント

タイトルとURLをコピーしました