2023-11

読書時間

『閑吟集』(2023)その2

真鍋昌弘校注『閑吟集』岩波文庫、2023年何かに追われるまでもなく、人の一生は些事がつきものである。文学を読まない人はそれで何も困ることはない。私も文学=小説の風潮は好まないので、歌を詠むことを時折思い出したりはする。へぼ将棋と同じ下手な歌...
断片記憶

『秘戯』のbefore and after

深沢七郎記念館のイベントで頂いた『秘戯』(夢屋書店、1979年)をLe Petit Parisienのオーナーさんが糸綴じしてくれた。そのまま読んでいると背糊が剥がれてバラバラになってしまう恐れがあった。和綴本の製作過程のものだったのだろう...
断片記憶

お酉さんのお土産

鷲神社にお詣りした時、懐かしいニッキが屋台に出ていたので買い求めた。この香りを嗅ぐと子供時分のことを思い出す。昔の縁日は楽しかった。今よりはものがなかったけれども、そこでしか会えないものばかりだった。
読書時間

『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』(2014)その2

五味文彦『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』講談社学術文庫、2014年本を探していたら出てきた。このところは中世哲学かラテン語しか読んでいないので、西洋の中世と日本の中世というか13世紀の同時代の思想が気になったので本を取ってみた。去年の3月に...
散歩時間

ギター演奏会再び

深沢記念館の森田進さんが榎本順司さんと共にギター演奏会をLe Petit Parisienでするというので出かけることにしました。Le Petit Parisienでの演奏会は2回目となります。先月に久喜総合文化館小ホールで行われた深沢七郎...
散歩時間

小野記念講堂初訪

法とコンピュータ学会が早稲田大学の小野記念講堂で開催された。地下2階に講堂があるのは知らなかった。早稲田大学国際会議場井深大記念ホールしか行ったことがなかったのである。この日は学会が重なったのでオフライン開催の方に出かけることにした。リモー...
書籍目録

2023年11月購入図書(その5)

霜月も下旬となった。先月の読書会に引き続き永井均氏が斎藤憲典氏とどう重なるのか気になったので、永井均氏の〈私〉を知るために本を読もうと思ったが、本を読む時間が思った以上にないことに唖然とする。来月は夜の日程を極力避けることにしたい。(購入後...
書籍目録

2023年11月購入図書(その4)

本は買ったその時が旬である。すぐに読むべし。(購入後記)NHK宗教の時間で毎月楽しみにしている放送のテキストの下巻を買いそびれていたので買いに行ったが、それだけでは済まなかった。この間、倉本一宏氏と澤田瞳子氏の話を聞いてばかりで、本屋に並ん...
古都を旅する

伽羅

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」女優の由美かおる氏の4回目は「伽羅」でした。紫野にある友禅作家の千地泰弘氏のアトリエ&オフィスだそうです。プラス1は建勲神社でした。織田信長を祀る神社です。船岡山に行く時はここでお詣りします。20...
断片記憶

急に寒くなって思ったこと

読書の秋は掛け声だけで終わってしまった感がある。既に街は冬の装いとなっている。人生の冬に読む本はどんなものだろうか。養老孟司氏によると若いうちに考えても無駄だという。人は変わるからなのだそうだ。年をとってから読もうと思って買った本が重荷にな...