『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』(2014)その2

読書時間

五味文彦『鎌倉と京 武家政権と庶民世界』講談社学術文庫、2014年

本を探していたら出てきた。このところは中世哲学かラテン語しか読んでいないので、西洋の中世と日本の中世というか13世紀の同時代の思想が気になったので本を取ってみた。去年の3月に一度本箱から出していることはブログに記録されていた。その時は中世を代表する人物として日蓮が取り上げられていた。

日本人の法意識を考える時に、中世の自力救済というのがやはり気になる。果たしてこれは法による救済なのか。日本の法制史からみても秩序(権威)がなければ法は守られない。そもそも法があることがどうしてわかるのかは、佐藤雄基氏の『御成敗式目』(中公新書、2023年)を読んでもよくわからなかった。御成敗式目の規制対象は御家人である。しかし、武士がみな御家人というわけでもない時代の秩序がどういうものだったのかは気になるのである。

こうやって横道にそれるのが楽しいから、いつまでも課題図書が読み終わらないのだろう。

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