2022-09

古都を旅する

金剛峯寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」芸術家の篠原勝之氏3回目は「金剛峯寺」でした。金峯山寺蔵王堂(国宝)の蔵王権現立像(国重文)の前でゲージツ家のクマさんは忿怒のポーズを決めています。プラス1は宝塔院跡です。明治に廃絶した安禅寺宝塔...
書籍目録

2022年09月書籍往来

長月の書籍往来の最初は、先月に続き森有正関係である。この書き下ろしも、すでに昔になった。40年前の本はもう記憶にない。谷沢永一と渡部昇一の対談本は本の読み方を教えてくれる。谷沢永一は『貞観政要』と『宋名臣言行録』を「我が国が長く重んじてきた...
読書時間

『政治学』(2001)

アリストテレス、牛田徳子訳『政治学 西洋古典叢書』京都大学学術出版会、2001年、2022年第8刷書誌情報京都大学学術出版会『西洋古典叢書』第Ⅱ期第8回配本 月報23には二人の話が載っていた。眞方忠道「自然状態」中務哲郎「古代ギリシアにおけ...
読書時間

耳輪を付けた人

入矢孝高訳注『良寛詩集』東洋文庫、2006年『良寛詩集』を偶々読んでいたら、耳輪を付けた人が出てきた。寓作国上山下是僧宅麁茶淡飯供此身終年不遇穿耳客只見空林拾葉人国上山下 是れ僧宅麁茶(そさ)淡飯 此の身に供す終年遇わず 穿耳(せんじ)の客...
読書時間

『上に立つ者の心得 『貞観政要』に学ぶ』(2008)

谷沢永一・渡部昇一『上に立つ者の心得 『貞観政要』に学ぶ』致知出版社、2008年谷沢永一と渡部昇一の対談本は、達人の読み方を味わえるところもあるが、ステレオタイプでしょうもないところもある。これは、小室直樹の晩年近い本を読んでも感じたが、デ...
読書時間

『京都の山と川ーー「山紫水明」が伝える千年の都』(2022)

鈴木康久、肉戸裕行『京都の山と川ーー「山紫水明」が伝える千年の都』中公新書、2022年ネットを見ればある程度情報が得られる。ただし、整理されていないので、バラツキが大きいため全体を俯瞰するには適していない。本書は、京都が山と川によって形作ら...
読書時間

『密教』(1991)

松長有慶『密教』岩波新書、1991年、2022年第33刷発行時より三十年が経過して研究も進んだと考えられる。しかし、密教を体系的に述べるのは難しい。ディテールの不確かさを書く際に研究の深さが問われるからである。「日本において、密教は空海以後...
古都を旅する

和北堂谷村丹後

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」芸術家の篠原勝之氏の2回目は「和北堂谷村丹後」でした。高山は茶筅の生産地で有名です。ゲージツ家のクマさんは和北(わほく)堂谷村丹後(たにむらたんご)の茶筅で抹茶を点てているそうです。プラス1は高山...
読書時間

『セキュリティ心理学』(2022)

内田勝也『セキュリティ心理学』学術研究出版、2022年書誌情報索引【英語】【あいうえお】、参考資料がある。ISACA東京支部の月例会(2022年8月31日)で情報セキュリティ大学院大学名誉教授の内田勝也氏が「なぜ、セキュリティ心理学か? 〜...
ひととき

156「ズケいろいろ」千宗室

2022年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「ズケいろいろ」というタイトルでした。家元が丸太町の割烹で祇園の和ちゃんの店のズケを教わった主人の話をしてくれました。ズケの仕方は考えたこともありませんでした。祇園と近...