仕事で読む本

断片記憶
仕事で読む本は毎年買い換える本と、古いものを残す本とがある。税務のように毎年変わる本は古いものを使うと間違うので処分するのがわかりやすい。会計はもはや本では無理になった。経済・経営は大学院へ寄贈したりして大分処分した。最近は買い戻した本があるくらいで、ドラッカーなどは手元にないとあやふやな記憶では困る。メモラビリアな言葉はメモするに限るが、付箋を貼って残すという手もある。学術賞を受賞した専門書は買って読んだりするが、一般書はもう処分することでよい。
科学技術、特に先端技術は動きが早い。今は量子通信や量子暗号の研究が進み、既存の情報セキュリティ技術の本は陳腐化する一方である。捨てれば良いのに持っている理由は何故なのだろう。本を捨ててしまえば私の歴史も消えるからだろうか。情報セキュリティの歴史を書くのならば必要だろうが、専門家でもないし、読まなければ持っている必要はない。これらの本を必要とする人に届くのであればよいが、難しいだろう。そういうことを考えて、最後まで結論を出さないでいる。試験問題はもう捨ててもよいだろうと思う。暗号の歴史を辿る本だけ残して、処分することにした。

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