2022-05

ひととき

152「魚素麺の頃」千宗室

2022年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「魚素麺の頃」というタイトルでした。「日記は記録ではない。記憶なのだ」というのは、数値だけでは測れないことも、食日記を見れば、「早々と夏日」が思い出されるそうです。 家元...
古都を旅する

奈良国立博物館

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の1回目は「奈良国立博物館」でした。自分の関心のアンテナがどこを向いているか確かめるため、定点観測の場として「なら仏像館」に来ているとか。「絶対秘仏である東大寺二月堂本尊光...
読書時間

『砂糖の世界史』(1996)

川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書、1996年、2021年第41刷 サトウキビというと沖縄での黒糖作りを思い出した。製造過程を見たり、製糖事業の歴史を振り返ったパネルを見てそう遠くない話だと思った。本でも少し読んだかもしれないが、本書の...
断片記憶

趣味の本

本は読んでも忘れてしまう。本は味わうものである。本を味わうには歴史がよいとの谷沢永一氏の助言に従って、一時期は日本中世史の本を読んでみた。本が本を呼ぶようにして読んでみたが、掘り下げるところまで行かなかった。専門ではないので、読めない史料が...
断片記憶

仕事で読む本

仕事で読む本は毎年買い換える本と、古いものを残す本とがある。税務のように毎年変わる本は古いものを使うと間違うので処分するのがわかりやすい。会計はもはや本では無理になった。経済・経営は大学院へ寄贈したりして大分処分した。最近は買い戻した本があ...
書籍目録

2022年05月購入古書(その3)

5月皐月の購入古書は、歴史である。日本の近代化は列強といわれたイギリス、フランスに対比される。あるいは、西欧と一括りにしたものと対比される。小国に分かれていたドイツやイタリアの近代国家としての歴史がふと知りたくなった。 (購入後記) カルチ...
書籍目録

2022年05月購入図書(その5)

5月皐月も読書日和なのであるが、10分も読むと眠くなるので、本は読めないでいる。完読は求めようもない。 (購入後記) 往来堂に行く。ここは欲しい本が置いてあるので、たまに覗きたくなる。 『砂糖の世界史』はウォーラースティンの世界システムの系...
読書時間

『埋もれた巨像』(1977)その2

上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷 著者の注文にしたがって、難渋したというⅡとⅢを読む。私は暇人である。 Ⅱ 法華寺の維摩 藤原鎌足が始めた維摩会が途絶えていたのを再興したのが藤原不比等である(『尊...
古都を旅する

蹴上インクライン

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」独立研究者の森田真生氏の4回目は「蹴上インクライン」でした。大神宮橋の上から琵琶湖疏水のトンネルでも見ているのでしょうか。 インクラインは桜の時期が見事ですね。遠く船形山見えました。蹴上船溜にはび...
読書時間

『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』(2022)

山本芳久『アリストテレス『ニコマコス倫理学』』NHK出版、2022年、kindle版 100分de名著の2022年5月放送のテキストをkindle版で読む。図版など電子版は著作権の関係でないものもあるという。しかし、大勢に影響はない。必要な...