NPO法人東京自由大学 島薗進ゼミ『思想家としての折口信夫ーー宗教・文学・学問を通して求めたもの』の第1回(2023年1月14日)の見逃し配信を見ていて、神道思想家の折口信夫の家が浄土真宗であることを知った。海野直宏(かいのなおひろ)氏が折口家の先祖が、織田信長との石山合戦で顕如が石山本願寺を退去する折、船の折口まで送ったことで「折口」という名をもらったということを話していた。折口信夫について基本的なことを知らなかった。島薗進ゼミは全3回なので、話がどうなるのか楽しみだ。話は島薗進氏が折口信夫を述べるにあたって読んだ本をあげているのだが、辻邦生の『背教者ユリアヌス』(中央公論社、1972年)以外は知らない本ばかりである。折口信夫(1987-1953)の本は折口信夫の國學院大學卒業論文の『言語情調論』(中公文庫、2004年)を読んだことがあるくらいで、他の人が書いたエピソードを読んで知っていることしかない。その世界は遠いところにある。だから、興味を持ったのだろう。
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