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『英作文の技術 ”3世界・24文型”で伝える』(2025)で気になった点

澤井康佑、マーク・ピーターセン『英作文の技術 "3世界・24文型"で伝える』中公新書、2025年本書は英語の5文型を細分化して「3世界・24文型」で英作文に応用しようという本である。以下のbe動詞の説明で気になる点があったもでメモしておく。...
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『天下泰平』(2002)を読み直す

横田冬彦『日本の歴史16 天下泰平』講談社学術文庫、2009年、2014年第3刷書誌情報2002年に刊行されたものを文庫化した。年表、参考文献、索引がある。以前、子安宣邦先生が、江戸初期の知のネットワークの話をしてくれた時に、買い求めて関係...
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『書架記』(1973)を読む

吉田健一『書架記』中央公論社、1973年たまに本箱から取り出して頁を捲ったりする。そんな本は数少ないが、旧仮名遣いの本が読みたくなる時もある。知識としての本はそのうち捨てることになるから、この世におさらばするときまで近くに置いておく本を選ば...
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『一般システム理論』(1973)を読む

L. フォン・ベルタランフィ、長野敬・太田邦昌共訳『一般システム理論 その基礎・発展・応用』みすず書房、1973年、2013年第22刷書誌情報参考文献、人名索引、事項索引がある。ただ、半世紀前なので、現在との繋がりを知るにはGAIに教えても...
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『法然の手紙を読む』(2025)を読む(その5)

阿満利麿『法然の手紙を読む』ちくま学芸文庫、2025年第四章 なにが念仏を妨げるのか?1  本願を疑う(ある人のもとへつかわす御文)阿満利麿氏は「短文だが、法然の思いが凝縮している名文であろう。繰り返して読んでみたい、暗記しておきたい文であ...
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『英作文の技術 ”3世界・24文型”で伝える』(2025)を読む

澤井康佑、マーク・ピーターセン『英作文の技術 "3世界・24文型"で伝える』中公新書、2025年著者について著者の澤井康佑氏は『英文法再入門』(中公新書、2021年)を読んだことがある。マーク・ピーターセン氏は『日本人の英語』(岩波新書、1...
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『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』(2025)を読む

北山忍『文化が違えば、心も違う? 文化心理学の冒険』岩波新書、2025年本書の目的は「多様性の本質を探究し、そこに隠された共通原理を解明することである」(p.v)。多様性と普遍性の関係を問う本である。参考に文献の替わりに2本のレビュー論文が...
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『法然の手紙を読む』(2025)を読む(その4)

阿満利麿『法然の手紙を読む』ちくま学芸文庫、2025年第三章 死後を見定める正如房へつかわす御文を読むことになった。正如房(しょうにょぼう)は誰かと思ったら式子内親王のことという(p.203)。式子内親王は新古今和歌集に49首入集している。...
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『法然の手紙を読む』(2025)を読む(その3)

阿満利麿『法然の手紙を読む』ちくま学芸文庫、2025年第二章で残された大胡太郎実秀宛の手紙を読もう。「三心(さんじん)」の解説になる。「「三心」とは、『観無量寿経』に説かれている、極楽浄土にいたるための十六の観察方法のかなの代十四番目に出て...
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『入唐求法巡礼行記』(1970)をナイトキャップとして読む

円仁、足立喜六訳注、塩入良道補注『入唐求法巡礼行記1』東洋文庫、1970年、2005年第22刷足立喜六訳注、塩入良道補注とあるように、やたら詳しいので、第1章だと、本文前に解説が2頁、本文が7頁に対し、注と補注で8頁というような感じでなかな...
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『法然の手紙を読む』(2025)を読む(その2)

阿満利麿『法然の手紙を読む』ちくま学芸文庫、2025年第二章 「根本の弟子」は武士法然の弟子となった関東武者の大胡太郎実秀(だいどのたろうさねひで)、渋谷七郎入道道遍(しのやのしちろうにゅうどうどうへん)、津戸三郎為守(つのとのさぶろうため...
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『法然の手紙を読む』(2025)を読む

阿満利麿『法然の手紙を読む』ちくま学芸文庫、2025年書誌情報本書は「法然上人のお手紙を読む会」での解説がきっかけで書き下ろされた。解説、手紙の原文、訳、さらに解説が一つの手紙毎に区切って取り上げられる。これは法然の論理が明快であることから...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その6)

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年第五章 未決の課題第五章の最後は「真仏土」とは何かが語られる。「真仏土とは何か。まず「仏」は無限の「光」に包まれた如来。「土」は、無量の「光」が降りそそぐ浄土だ。この「仏」も「...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その5)

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年第五章 未解決の課題 ー「証」から「真仏土」へー「親鸞は『教行信証』の冒頭、すなわちその「教」巻の書きだしのところで、浄土真宗の教えでは、往相と還相の二種の廻向を説くことが基本...
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『『教行信証』を読む』(2010)を読み直し始める(その4)

山折哲雄『『教行信証』を読む 親鸞の世界へ』岩波文庫、2010年街の本屋も潰れたけれども、図書館も本の洪水に襲われて、本を留めて置けなくなっている。目的の本は置いていないかったので、そのうち体力をみて段ボール箱をあさることにしょう。ここで親...