『高野山の声明 常楽会』(2004)を聴く

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高野山声明の会『高野山の声明 常楽会』財団法人ビクター伝統文化財団、2004年、72分29秒

高野山金剛峯寺の常楽会(じょうらくえ)は毎年2月14日の夜から15日の昼頃まで行われる涅槃会である。今年はコロナ禍のため、2月14日(日)21時から2時間の涅槃講式と15日(月)9時からの舎利講式が1時間ばかりFacebookで公開された。

『virtual trip高野山』のDVDで大まかなところは知っていたが、FacebookのLiveは固定カメラなのでよくわからなかった。

そこでCDを聴いてみることにした。平成16年度の文化庁芸術祭優秀賞受賞作品である。CD用に省略された形で収録されているのが残念である。常楽会は大まかに言えば涅槃講式、羅漢講式、遺跡講式、舎利講式の4種類の講式からなる。CDには涅槃講式と舎利講式の一部が収録されていた。

「勧請」の声明は聴き慣れたものであったが、解説は本尊(釈迦)を道場にお招きするため、お唱えするとあった。しかし、漢文を読めば教主釈迦と文殊弥勒両大菩薩の道場への降臨を願うとともに、十六羅漢とその眷属一萬七千二百諸大羅漢の道場への降臨を願うものであった。お経はありがたいが、漢訳を読むことはほとんどないのが残念である。

『virtual trip 高野山』(2008年)

vertual trip 高野山
『vertual trip 高野山』ポニーキャニオン、2008年 連休もわずかになって、封を切る。 冬 壇上伽藍に雪が静かに積って行く。 根本大塔内陣の朱色の柱に堂本印象によって描かれた十六大菩薩をみると、大塔内部に入り塗香を付けてお参りし...

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