何で買ったか分からないシリーズ 1
『東山魁夷 「山雲濤声」ー唐招提寺障壁画の記録ー』日経映像、1976年、28min
東山魁夷(1908-1999)の回顧展で購入したのだろうが、こんなに買わなくてもいいのにと思う。したがって、何で買ったか分からないシリーズとする。
「山雲」と「濤声」は唐招提寺御影堂の障壁画第1期製作で描かれた。昭和46年に決意して、昭和48年に他の仕事を一切断りスケッチ旅行を始めた。昭和50(1975)に完成するまでの製作過程の記録である。スケッチ、小下図(20分の1)、中下図(5分の1)、大下図と作る。準備に3分の2を掛ける。立ったまま、大下図を描く、これを下地を施した本紙に捻紙を大下絵の間に入れて写し取るところなど初めてみる。何しろ封を切ったばかりだ。完成版のビデオは以前のブログで書いたことがある。岩絵具で色彩の階調をつけるために岩絵具を焼く東山魁夷。寝殿の間の障壁画を「濤声」、上段の間の障壁画を「山雲」と名づけた。
#東山魁夷
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