高野山真言宗高福院の川島俊之氏の企画する標記のイベントが2021年2月27日にあったが、遊びと重なったので、後で録画を視聴することにした。
名和達宣(たつのり)氏(真宗大谷派教学研究所所員)の「哲学者・西田幾多郎と宗教ーー自力と他力」の発表のあと、斎藤慶典(よしみち)氏(慶應義塾大学文学部哲学科教授)が質問に答えて、さらに名和達宣氏が質問した。オーガナイザーの川島俊之氏が質問し、視聴者からの質問に斎藤慶典氏が答えて終了となった。
課題図書である斎藤慶典氏の『「実在」の形而上学』(岩波書店、2011年)の「第2章 絶対ーー西田幾多郎に」が西田幾多郎の「場所的論理と宗教的世界観」を論じていたので、私も『西田幾多郎哲学論集Ⅲ』(岩波文庫、1989年)の該当論文を読んでみたが、なかなか頭に入ってこない。
名和達宣氏の「西田幾多郎と『教行信証』ー最後の完成論文「場所的論理と宗教的世界観」執筆の背景ー」に基づいた発表スライドを読んで、少し内容が見えてきた。
我々は何故存在しているかわからない。存在理由がわからない以上いつ失われてもおかしくない。危機を生きている。
その見方で、関係者する資料を読み返してみたい。
(資料)
名和達宣「西田幾多郎と『教行信証』ー最後の完成論文「場所的論理と宗教的世界観」執筆の背景ー」『現代と親鸞』、2015年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinran/31/0/31_67/_article/-char/ja
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