『日蓮文集』(1968)

読書時間

兜木正亨校注『日蓮文集』岩波文庫、1968年、1979年第9刷

文庫本棚を触っていたら出てきた。手作りのブックカバーに題字を色鉛筆で書いたものだ。

消息文 45通

主要書(三大部)

・立正安国論

・開目抄

・如来滅後五五百歳始観心本尊抄

奥書の刷数と発行年を書くのは、それにより本を購入した時期が大体分かるからだ。それにしても、1979年が多いのは、転機の年なのだろう。そのあと、しばらく本を買わなくなったので、年輪のように1979年が目立つ。

消息文の最初は「船守弥三郎許御書(弘長元年6月27日)1261年に日蓮が伊東に配流されたとき、川奈で苦しんでいる日蓮を助けたのが船守、弥三郎夫妻であった。

日蓮を助けたことを法華経の中から引用して感謝した長い手紙の終りを読む。

「しからば、夫婦二人は、教主大覺世尊の生まれかわり給て日蓮をたすけ給か。伊東とかわなのみちのほどは、ちかく候へども心はとおし。後のために、ふみをまいらせ候ぞ。人にかたらずして、心得させ給へ。すこしも、人しるならば御ためあしかりぬべし。むねのうちにをきて、かたり給事なかれ。あなかしこ、かなかしこ。南無妙法蓮華經」。

立正安国論は旅客と主人の問答が9つあり、最後は旅客の了解を記す。2問答を読んで眠くなった。

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