『国造(くにのみやつこ)ーー大和政権と地方豪族』(2021)を読む

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篠川賢『国造(くにのみやつこ)ーー大和政権と地方豪族』中公新書、2021年

『日本書紀』を読んでいて、よく出てくるわりには意味がよく分からない言葉に「国造」がある。色々なところに出てくるし、「国造」は「大化改新」で廃止されたとするが、議論はそう簡単ではないらしい。『日本書紀』の編纂が始まった頃の天武天皇・持統天皇の時代の歴史観に基づき使われた言葉であろうことは想像できるが、律令国家の言葉で過去を説明することがとても信用できないのである。

「国造」は『古事記』に第13代成務天皇の段に初出がある。『日本書紀』の成務天皇の段に「国郡(くにこおり)に造長(みやつこおさ)」とあり、「国造」のことである。2世紀後半に大和政権が地方豪族を定めたとはとても考えられない。

久しぶりに段ボール箱から出てきた。学者の論争が続く「国造」と「大化改新」については、学説をじっくり読んでいくしかない。しばらく見えるところに置いておくことにする。

国造

『国造』(2021)

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