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「細川ガラシャの味土野幽閉説を疑う」を読む

森島康雄氏の「細川ガラシャの味土野幽閉説を疑う」(丹後郷土資料館調査だより第9号、2020年3月27日)を読む。明智光秀の娘玉は細川忠興に嫁いでいたが、本能寺の変で、(離縁され)、丹波の三戸野へ送り帰されたと『明智軍記』や細川家の公式歴史で...
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『院政』(2006)

美川圭『院政』中公新書、2006年、2018年第5刷あとがきで美川圭氏は中国山西省応県にある木塔のことを書いていました。「目の前にそびえるのは高さ67メートルの応(おう)県の木塔、正式名は仏宮寺釈迦塔。造られたのは遼の清寧二年(1056)、...
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『鎌倉幕府』(2004)その2

石井進『日本の歴史(7)鎌倉幕府』中公文庫、1974年、2004年改版、2018年改版第6刷石橋山古戦場は東海道線の根府川駅と早川駅の間にある。敗れた頼朝らは後退して根府川より西の土肥(湯河原)の椙山(すぎやま)に隠れた。土肥椙山巌窟は神奈...
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『荘園』(1998)

日本歴史学会編集、永原慶二『荘園』吉川弘文館、日本歴史叢書新装版、1998年、2008年第3刷途中まで読んで付箋が貼ってある。「歴史教育の場でも、一般の日本歴史好きの人びとのあいだでも、荘園はいつでももっとも難解なテーマだ、というのが定評で...
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『日本の歴史(7)鎌倉幕府』(2004)

石井進『日本の歴史(7)鎌倉幕府』中公文庫、1974年、2004年改版、2018年改版第6刷五味文彦氏の解説を読む。「本書は啓蒙書・一般書でありながら、それまでの学問の水準を大きく越え、叙述の面でも優れていることから、以降の鎌倉時代の通史叙...
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『日本の中世国家』(2020)その2

佐藤進一『日本の中世国家』岩波文庫、2020年序章は律令国家の復習であったが、律令官制について、業務フローからの説明があり分かりやすかった。律令制下の執務慣行における太政官内議政官会議と天皇との対抗関係が述べられていた。「議政官官会議とは(...
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『歴史評論』2020年4月号

歴史科学協議会『歴史評論』2020年4月号Amazonでポチって翌日に来た。特集が西洋近代史の「新しい古典」を読むとあって、1970年代から1980年代に書かれた日本の西洋近現代史研究の著作が6冊紹介されていた。日本史研究688号(2019...
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『徒然草 無常観を超えた魅力』(2020)

川平敏文『徒然草 無常観を超えた魅力』中公新書、2020年書誌情報目次は章と節。参考文献(各章毎)と関連年表があるが、索引はない。なお、引用文典一覧をwebで公開している。本書は『徒然草』ついて著者が研究した内容を一般書で紹介しているもので...
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『くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』(2011)

中野三敏『くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』角川学芸出版、2011年いよいよ上級編を読む。これは手に余る感じがした。最近、『おくのほそ道』を読み流したので、調子は分かるが、漢字が難しい。「芭蕉門人の素龍という能書家が書いた自筆本をそのまま...
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『ミル『自由論』原書精読への序説』(2020)

薬袋善郎『ミル『自由論』原書精読への序説』研究社、2020年薬袋善郎(みないよしろう)氏の本を読んだのは『英語リーディングの秘密』(研究社出版、1996年)が最初だった気がします。研究所の語学関係の本は翻訳論と文法書を除いてかなり処分されて...