山折哲雄『「ひとり」の哲学』新潮選書、2016年
買ってからしばらく置いていた。序章の「「孤独」と「ひとり」の違い」を読んで課題図書を読むのを優先したのだった。課題図書を読むのに疲れたのと、埋もれた本が偶然に出てきたので読み始める。
あとがきに代えてを読む。
早朝3時に、目覚め、しばらくして起き上り、立ったまま茶を淹れてから線香を立て、坐禅する。山折哲雄氏の表現が面白いのでメモする。
「背筋をのばす、息を吸う、そして吐く。瞬時、息を止める。また、息を吸う。そのくり返しで、雑念妄想が舞い上る。雑念妄想と遊び戯れる」(P235)
2、3時間書いたあとに、外に飛び出して行く。
「雨の日も歩く。雪が降っても、とにかく外に出る。道元が死んだという石碑にぶつかる。親鸞が逝ったという石碑にも出会う。蕪村もあらわれる、宣長も顔を出す。歴史の中を歩いている」(P236)
注)芦刈山町から先生が4、50分も歩く先の一つが京都御苑である(P182)。石碑は約4百メーター四方の狭い範囲にある。「親鸞聖人御入滅之池」は5、6分のところである(P41)。
「道元禅師示寂聖地」の石碑
下京区高辻通西洞院西入北側
「親鸞聖人御入滅之地」の石碑
下京区松原通西洞院東入高圓寺
「与謝蕪村宅跡(終焉の地)」の石碑
下京区仏光寺通烏丸西入南側
「本居宣長先生修學之地」の石碑
下京区綾小路通新町東入南側
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