『日本の深層文化』(2009)その2

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『日本の深層文化』(2009)その2
森浩一『日本の深層文化』ちくま新書、2009件

第2章 野の役割を見直す

森浩一先生が『京都の歴史を足元からさぐる』(学生社)を書いていらした時期の本だけに、ネタが重なるようにも覚える。

京の七野は北野、紫野、平野、蓮台野、上野、萩野、内野である。森浩一先生の説明が気になったので引用する。

「七野は寛永二年(1625)にできた京都の地誌の『京羽二重』で使われた用語」(P47)とある。

『京羽二重』は宝永二年(1705)なので、出典が異なるのか。『京都事典』があいにく下の箱なので取り出せない。箱も崩れかかっているので、連休に作業しよう。一応、原典に当たれるのが情報社会の有難いところで、データベースを検索してみた。寛永二年(1625)はヒットしない。「京羽二重」で検索した結果は、注)の通りである。

時間になったのでこの続きはまたにする。

注)京都府立総合資料館所蔵・京都地誌閲覧システムで『京羽二重』宝永二年(1705)水雲堂を見てみると、巻四26頁に「野」があり、内野、北野、紫野、上野、萩野、平野、蓮台野と並び、27頁に「右七野也」とある。

隅田公園の桜

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