下駄箱の中の忘れ物

断片記憶

雪が降ったので、靴でも出そうかと下駄箱を開けたら、手前にビニール袋があり、取り出してみると、2006年の国立近代美術館の藤田嗣治展の時の出展目録と文庫本とユリイカが入っていた。藤田嗣治のエッセイ選を手に取ってパラパラとめくってみた。聖戦従軍三十三日を読む。「九月二十七日。みずのえいぬ、八白大安、海軍省嘱託仰付らる」(p.112)。まるで永井荷風の『断腸亭日乗』を思わせる出だしである。あの時観た戦争画の迫力が思い出された。

【文学】

藤田嗣治、近藤史人編『腕一本 巴里の横顔 藤田嗣治エッセイ選』講談社文芸文庫、2005年、2006年第6刷

腕一本 巴里の横顔

『腕一本 巴里の横顔』

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