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『日本の中世を歩く』(2009)その5

五味文彦『日本の中世を歩く ーー遺跡を訪ね、史料を読む』岩波新書、2009年 この本についての最後のメモを書くことにします。別に書くこともなく読み終わっていますが、旅するための元になるかもしれません。 第10章 足利に学徒の夢を追う 中世の...
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『日本の中世を歩く』(2009)その4

五味文彦『日本の中世を歩く ーー遺跡を訪ね、史料を読む』岩波新書、2009年 第7章 江戸浦の網にかかった浅草の観音 浅草の観音様の縁起を読んで、神話時代、歴史時代、縁起の近代と三つの部分に分けるのはいかにも歴史家であると思う。 「ここで特...
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『中世史講義』(2019)

高橋典幸・五味文彦編『中世史講義 ーー院政期から戦国時代まで』ちくま新書、2019年第2刷 15講からなる中世史の通史である。 呉座勇一氏の第13講 「戦国の動乱と一揆」を読むために買っていたのであるが、通史として読むことを忘れていた。少し...
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『日本の中世を歩く』(2009)その3

五味文彦『日本の中世を歩く ーー遺跡を訪ね、史料を読む』岩波新書、2009年 第4章 厳島の海辺に平氏の祈りを見る 厳島はまだ訪れたことがないので、博物館で見た平家納経の記憶を思い出していた。 第5章 博多の物流から都市の展開を読む 博多は...
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『日本の中世を歩く』(2009)その2

五味文彦『日本の中世を歩く ーー遺跡を訪ね、史料を読む』岩波新書、2009年 五味文彦氏が中世の風景を読み解く話にもう少し付き合ってみる。 第2章 平等院をめぐる浄土の風景 平等院の発掘調査の結果、平等院が頼通の父の道長の無量寿院と同じく川...
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『日本の中世を歩く』(2009)

五味文彦『日本の中世を歩く ーー遺跡を訪ね、史料を読む』岩波新書、2009年 書誌情報 東京大学出版会の雑誌『UP』の連載(2007・4〜2008・9の8回)を元にして、平泉や博多・菅生・萱津などを追加し12章からなる。各章末に「史料を読む...
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『日本の歴史6 武士の登場』(2004)

竹内理三『日本の歴史6 武士の登場』中公文庫、1973年、2012年改版3刷 久保田和彦氏の『六波羅探題研究の軌跡』(文学通信、2020年)のあとがきに竹内理三が出てきたのも何かの縁ということで、読み直すことにする。 以前この本を読んだとき...
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『六波羅探題 研究の軌跡』(2020)

久保田和彦『六波羅探題 研究の軌跡』文学通信、2020年 戦前,戦後の歴史学が六波羅探題をどう扱ってきたか。研究史が丹念に紹介される。ここで取り上げられている論文を読む日が来るのかは分からないけど、最近の新書等で先行研究への敬意がないことへ...
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『天問』(1990)の話

十五代樂吉左衞門『天問 樂 吉左衞門作品集』 寛土里、1990年 この図録は樂美術館へ寄付して手に入れたことは、いつだったか書いた。 樂 直入さんの日本経済新聞の私の履歴書2020年2月21日は天問だった。 『天問』は屈原の楚辞の天問篇から...
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『日本の樹木』(1995)

辻井達一『日本の樹木 都市化社会の生態誌』中公新書、1995年、1997年7刷 本書が出てから四半世紀が経過した。 本書はソテツ科ソテツから始まりヤシ科シュロの106種の高木の1900年代の終わり頃の日本における生態誌が長谷川哲雄氏のイラス...