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『祇園白川 小堀商店 いのちのレシピ』(2020)

柏井壽『祇園白川 小堀商店 いのちのレシピ』新潮文庫、2020年 それにしても、出たばかりで、この本が続編に当たるとは気がつかなかった。本人は8月に出た本を買ったとばかり思ったいた。 解説を書いている澤木政輝氏(毎日新聞記者・京都芸術大学非...
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『民衆暴力』(2020)

藤野裕子『民衆暴力ーー一揆・暴動・虐殺の日本近代』中公新書、2020年 子安宣邦先生の『「大正」を読み直す』(藤原書店、2016年)の講義を聴いていたとき、「大正」に「大衆社会」の成立を見る視点がありました。 『「大正」を読み直す』(201...
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『なぜ世界は存在しないのか』(2018)

マルクス・ガブリエル、清水一浩訳『なぜ世界は存在しないのか』講談社選書メチエ、2018年、2019年第13刷 清水一浩氏の解説を丁寧に読むことで、「新しい実在論」の位置付けを理解しないと、始まらない。以下は抜書である。それにしても清水一浩氏...
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『真実の原敬 維新を超えた宰相』(2020)その2

伊藤之雄『真実の原敬 維新を超えた宰相』講談社現代新書、2020年 原敬(たかし)は旧南部藩の家老級の家に生まれた。従って、士族に分類されるのであるが、若い時に分家して平民となった。だから、日本最初の平民宰相というわけだ。内実は士族であった...
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『真実の原敬 維新を超えた宰相』(2020)

伊藤之雄『真実の原敬 維新を超えた宰相』講談社現代新書、2020年 「あとがき」で、伊藤之雄氏が先輩方の仕事に違和感を感じていたという話が書いてあった。ああ、伊藤之雄氏らしいなと感じた。違和感を解き明かすのが伊藤之雄氏の仕事だ。人物の評価は...
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『アフターデジタル2 UXと自由』(2020)

藤井保文『アフターデジタル2 UXと自由』日経BP社、2020年第2刷 YouTubeで対談を見て面白かったので買ってみました。テクノロジー先進国の中国に住んでいるだけに話題が豊富です。 世の中、DXが盛んですが、Digital trans...
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『中国古典選1 易 上』(1978)

本田済『中国古典選1 易 上』朝日文庫、1978年 私が大学の頃の発刊日の本が出てきた。その頃の興味が仏教、儒教、道教にあったことになる。 朴筮の倫理的な問題 何で朴筮(ぼくぜい)が四書五経のひとつである易経で扱われるのか分からない。その上...
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『室町時代の祇園祭』(2020)その2

河内将芳『室町時代の祇園祭』法藏館、2020年 本書には索引がついてません。室町時代の言葉は振り仮名がないと読めないので、自分で索引を作りながら読んでいます。今回は私がどうしているかを載せてみました。歴史書で索引のないのはあかんです。一般書...
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『ミッシェル・フーコー ーー近代を裏から読む』(2011)

重田園江『ミッシェル・フーコー ーー近代を裏から読む』ちくま新書、2011年 重田薗江(おもた そのえ)氏の本は『社会契約論:ホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書、2013年)を読んで、ミッシェル・フーコーが専門であることが分...
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『増補 湖の国の中世史』(2008)その2

高橋昌明『増補 湖の国の中世史』中公文庫、2008年 三、現当二世の利益を求めて 西国三十三所巡礼の成立は「三井寺の高僧覚忠の名と結びついた三十三所観音巡礼」(P41)に始まるとされる。「覚忠の三十三所は、伝統的な観音霊場と新たに出現した霊...