内田聖二編『英語談話表現辞典』三省堂、2009年
(編集済)
最初に和英インデックスで「血肉の通った」を探したのは言うまでもない(笑)。もちろん立項はしていない。
まえがきに「本辞典は,英語の会話で頻出する表現を取り上げ,それらが用いられる背景となる,種々の語用論的情報を記述したものである.また,そういう情報を提供することによって,従来の会話辞典とは一線を画する発信型の表現辞典を目指したものである.」とあり、主旨は分かった。どのように説明してあってもコンテクストの中でしか会話は成立しないので、表現に対する曖昧さが気になる。日本語で厳密に書けなければ、英語やフランス語で書けるわけがない。日々拙い文章を書きながら自分の考えの曖昧さと向き合うことでいよいよ書けなくなっていく。
本辞典は696頁あるが、紙が辞書に使う紙であり、薄いので引きやすい。気になったことがあれば引いてみる。どのように言ったらよいか考えるときが学んでいるときであり、実地で使わないことを覚えるのは苦手なのだ。
私は何故か英語を学ぶための本を必要以上に持っているといわれ、若者たちに顰蹙を買っているようだ。お陰で幾らかの本は処分に回された。一番よく読む英文はIFRSなどの会計基準やSecurtyの対応策などだから、普通の人は知らない専門用語以外は小説と違って構造が分かりやすいため、これほどの本は不要なのだ。そして私に足りないのはトレーニングと続ける意思なのだから、何度も読んで血肉化するというプロセスはないけど、発想法の違いには常に心懸けているから構文解析の本には目を通したいのだ。というわけで、北村一真氏の『英文解体新書』(2019年)を読み終えたら、倉林秀男氏の『ヘミングウェイで学ぶ英文法』(2019年)を読んでみたい。
#語学 #英語
コメント