『法隆寺を歩く』(2009)持って法隆寺へ行こう!

読書時間

上原和『法隆寺を歩く』岩波新書、2009年

梅原猛『美と宗教の発見』(講談社学術文庫、1976年)の上原和氏の解説を読んで上原和氏の本を読みたくなった。『斑鳩の白い道の上にー聖徳太子論』(朝日新聞社、1975年)は見つけられていないが、本棚に挿さっている本書を偶然見つけたので読み始めた。これは現地を歩くための本と言える。そう、私も奈良を歩くために本書を読んでいたことを思い出した。しかし、内容は覚えていなかった。

奈良への修学旅行を前にして、梅原猛『隠された十字架 法隆寺論』(新潮社、1972年)を読むのが面白かったことを思い出した。少し古くなったが、上原和氏の法隆寺論を手に取って法隆寺を巡るのはどうだろうか。今なら、ポイントを絞って見ることができるに違いないと思った。法隆寺は見るべきものが多すぎるのである。何度か見た後でないと本書を活かすのは難しいかもしれない。

まず、南大門跡に立つ。

西院伽藍で金堂の屋根を見る。入母屋造りの屋根の傾きを覚えておかなければならない。

大宝蔵院で玉虫厨子を見る。金堂と同じ入母屋造りである。様式の違いがわかるのだろうか。

東院伽藍で夢殿の救世観音菩薩像を見るためには、春は4月11日から5月18日、秋は10月22日から11月23日まで厨子が開扉することを忘てれはならない。

本書の歩く順は南大門→南大門跡→若草伽藍→大宝蔵院→西院伽藍→東院伽藍

しかし、若草伽藍は公開されていない。やはり、西院伽藍の金堂がメインになる。大宝蔵院の手前の聖霊院で御朱印をいただいて、大宝蔵院で陳列されている宝物を見るのが関心の点からも良いのではないか。集中力にも限度があるのである。東院伽藍まで歩く中でリフレッシュして夢殿を見て、疲れ具合で中宮寺へいくかは判断のしどころとなる。

法隆寺を歩く

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