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『ラテン語の世界』(2006)

小林標『ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産』中公新書、2006年、2007年第4版 小林標(こずえ)氏の本を取り出してきたのは、Le Petit Parisienのオーナーさんがラテン語の入門書を見せてくれたせいもある。彼は蔵書票を研...
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『城と隠物の戦国誌』(2021)

藤木久志『城と隠物の戦国誌』ちくま学芸文庫、2021年   書誌情報 『城と隠物の戦国誌』(朝日選書、2009年)をちくま学芸文庫とした。   民衆の危機管理の習俗 戦国時代に、「人びとは、どうやって家族を守り、家財を守ったのか。その世の現...
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『古くてあたらしい仕事』(2019)

島田潤一郎『古くてあたらしい仕事』新潮社、2019年、2020年第7刷   一人出版社の夏葉社の島田潤一郎氏のエッセイである。装丁は南伸坊氏。淡々とした語り口で、生い立ちと夏葉社の創業を書いている。   島田潤一郎氏が求人の応募に断られた続...
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『武蔵と五輪書』(2002)

津本陽『武蔵と五輪書』講談社、2002年   書誌情報 『五輪書』の現代語訳と津本陽氏の評釈からなる。 渡辺一郎校注『五輪書』(日本思想大系『近世藝道論』所収、岩波書店、1972年)より『五輪書』の原文と付録に『兵法三十五箇条』が付いている...
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『密教』(2012)

正木晃『密教』ちくま学芸文庫、2012年   書誌情報 『知の教科書 密教』(講談社選書メチエ、2004年)に増補したもの。   『空海コレクション』は少し早過ぎたようです。現代語訳を見てもわからないのです。「バカの壁」です。密教史の中に空...
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『知命と成熟 13のレクイエム』(2013)

長谷川郁夫『知命と成熟 13のレクイエム』白水社、2013年   吉田健一が読みたくなって、本箱(段ボール箱)を漁っていたら、この本が出てきた。13人の初めが吉田健一である。小澤書店を創業した長谷川郁夫氏が吉田健一の評伝を出版したのは、この...
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『英語独習法』(2020)その2

今井むつみ『英語独習法』岩波新書、2020年 第5章からが英語スキーマ獲得のための具体的方法である。 第5章 コーパスによる英語スキーマ探索法 基本編 第6章 コーパスによる英語スキーマ探索法 上級編 第7章  多聴では伸びないリスニングの...
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『英語独習法』(2020)

今井むつみ『英語独習法』岩波新書、2020年 第1章 認知のしくみから学習法を見直そう 第2章 「知っている」と「使える」は別 第3章 氷山の水面下の知識 第4章 日本語と英語のスキーマのズレ (第5章以下はその2) 今井むつみ氏は認知科学...
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『パサージュ論(一)』(2020)

ヴァルター・ベンヤミン、今村仁司、三島憲一、大貫敦子、高橋順一、塚原史、細見和之、村岡晋一、山本尤、横張誠、與謝野文子、吉村和明訳『パサージュ論(一)』岩波文庫、2020年 書誌情報 岩波書店の『パサージュ論』は単行本全五巻が1993年に刊...
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『定本酒呑童子の誕生』(2020)その3

髙橋昌明『定本酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化』岩波現代文庫、2020年 大江山(大枝山)は四角四境祭が行われたところで、酒呑童子の首塚が祀られている。「古代・中世を通じ「鬼気」のより来る場所として、同時にその侵入をさえぎり、都を頂点と...