読書時間

読書時間

『形を読む』(2020)

養老孟司『形を読む 生物の形態をめぐって』講談社学術文庫、2020年 書誌情報 『形を読む 生物の形態をめぐって』培風館、1986年を講談社学術文庫とした。 形態学 「形態学では物を見る。 もっとも基本的な方法は、肉眼で見ることである」(P...
読書時間

『ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界』(2020)

『ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界――ディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書まで』青土社、2020年、kindle版 「対談 文書をめぐる冒険ーー古文書・偽文書・公文書」 ユリイカの2020年12月号をki...
読書時間

『渋滞学』(2006)

西成活裕『渋滞学』新潮選書、2006年 「ヘウレーカ!」を見ていたら西成活裕氏が出ていました。ぱっと見て、印象が変わっていたのは、ふさふさの髪の毛がなくなっていたからでした。 本の出版後に、旅客機の優先搭乗を止めて搭乗の順番を変えて渋滞を解...
読書時間

『快楽としての読書[日本篇]』(2012)

丸谷才一『快楽としての読書[日本篇]』ちくま文庫、2012年 書誌情報 本書はⅠ 書評のある人生とⅡ 書評122選からなっています。 本書は書評を載せた複数の単行本から書評をセレクトし、単行本未収録の書評23編を加えたちくま文庫オリジナル版...
読書時間

『城郭考古学の冒険』(2021)

千田嘉博『城郭考古学の冒険』幻冬舎新書、2021年 通勤電車の中で読む本として購入した。新書とはすべからくそういうものだと思っている。 城郭考古学の本を読むなら、著者の『信長の城』(岩波新書、2013年)がよいと思う。主張がコンパクトにまと...
読書時間

『100分de名著 フランツ・ファノン 黒い皮膚・白い仮面』(2021)

小野正嗣『100分de名著 フランツ・ファノン 黒い皮膚・白い仮面』NHK出版、2021年 フランツ・ファノンがマルティーニーク島の生まれと書いてあるのを見て、中村隆之氏の『カリブ-世界論 植民地主義に抗う複数の場所と歴史』(人文書院、20...
読書時間

『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』(2018)

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦』講談社選書メチエ、2018年 斎藤慶典(よしみち)氏と西原文乃氏の対話を高野山真言宗高福院の川島俊之副住職が主催するオンラインイベントで聴いた。テーマは組織知識創造理論で有名な野中郁次郎氏...
読書時間

『パリ歴史探偵』(2020)

宮下志朗『パリ歴史探偵』ちくま学芸文庫、2020年 しかし、宮下志朗氏の『モンテーニュ』を読むはずが、鹿島茂氏の『『パサージュ論』熟読玩味』(1996年)のせいでとんだ寄り道となっている。そして、もう少し寄り道しそうなことも予感している。人...
読書時間

『英文法再入門』(2021)その3

澤井康祐『英文法再入門』中公新書、2021年 第5講 受動態 第6講 疑問文 後半に名詞節 第7講 関係詞 形容詞節 副詞節 第8講 to不定詞句 第9講 ing句と過去分詞句 第10講 第5文型 読み終わると同時に2周目に入ることした。そ...
読書時間

『白楽天』(2010)

川合康三『白楽天ーー官と隠のはざまで』岩波新書、2010年 白居易(はくきょい)、字(あざな)は楽天(らくてん)。唐・代宗の大暦七年(772)に生まれ武宋の会昌二年(846)に七十五歳の生涯を閉じる。有名であるけれど、この中唐の詩人には今ま...