『ひとつとなりの山』(2008)

読書時間

池内紀『ひとつとなりの山』光文社新書、2008年

池内紀氏は2019年に亡くなられました。この本は『フィレンツェ史』の代わりに出てきた本です。タイトルが良いです。もう山に行けないので、山の本はいらないだろうと言わていますが、登らない山でもいいと思っています。技術書は要らないかもと思い処分しょうとしてますが、ルート図もあると楽しいものです。

さて、「山で一泊 麓で二泊ーー燕岳(長野県)」は想像するだけで楽しくなります。私はゴールデンウィーク(古いね)に車中で一泊、山で二泊、麓で一泊でした。上で知り合った人と中房温泉の外湯巡りが楽しかった。

池内氏は有明荘、燕山荘、中房温泉と楽しんだらしい。季節は燕岳に残雪が残っている夏のようです。麓で前泊すると工程に無理がありませんね。高齢登山に無理は禁物です。

「天狗のお土産ーー那須三山(栃木県)」

池内氏はロープウェイで茶臼岳、朝日岳、そして三本槍岳を登って北温泉に降りるコースでした。三斗小屋温泉には向かいませんでしたが、二度ほど大黒屋にお世話になったといいます。

私も那須はよく行きました。三斗小屋温泉は煙草屋と大黒屋に泊まりました。煙草屋の露天風呂は雪があって寒かったし、大黒屋では炬燵に入っていると、登山客に挨拶されました。小屋の人のような格好で朝から寛いていたからでしょうか。ロープウェイの手前の大丸温泉に浸かって、1月末の雪の中を茶臼岳に登ったのが良い思い出です。上の駐車場からワカンを履きました。

たまには気晴らしの読書もいいものです。

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