読書時間

『武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る』(2021)

平山優『武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る』PHP新書、2021年 本書は2021年までの研究成果を踏まえた戦国武田三代の概説である。詳しい根拠は信虎・信玄・勝頼のそれぞれの本にあるという(注1)。信玄は『図説 武田信玄』(戎光祥出版、...
読書時間

『対訳 技術の正体』(2013)

木田元、マイケル・エメリック訳『対訳 技術の正体』デコ、2013年 書誌情報 「技術の正体」は『正論』1993年10月号、産経新聞社に掲載。『哲学以外』(みすず書房、1997年)に再録。 この他「春の旅立ち「風の色」」朝日新聞、2012年4...
読書時間

『シンプルな英語』(2021)

中山裕木子『シンプルな英語』講談社現代新書、2021年 書誌情報 302頁あるが、重要な点は青色で示されており、暗記すべき文がわかり易い。 田中健一氏が英語の学習書をTwitterで推薦していたので購入することにした。田中健一氏は『伝わる英...
古都を旅する

奈良ホテル

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」作家の門井慶喜氏の1回目は「奈良ホテル」でした。門井慶喜氏は辰野金吾の生涯を追った『東京、はじまる』を書いていますから、奈良ホテルの設計が辰野金吾・片岡安と詳しいです。西洋建築家に和風建築を手掛け...
読書時間

『批評の教室』(2021)その3

北村紗衣『批評の教室ーーチョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書、2021年 第三章 書く 書くということをこの短い中で論じるのは難しい。 北村紗衣氏は実践的にテーマを絞って論じる。 「初心者が批評を書くときに大事なのは、メインの切...
ひととき

144 「嵐山」千宗室

2021年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「嵐山」というタイトルでした。観光地名のタイトルは珍しいことです。なんでも子供の頃に行った落柿舎の記憶が曖昧なので確かめるために出かけたと言います。 二条駅から嵐山まで...
読書時間

『批評の教室』(2021)その2

北村紗衣『批評の教室ーーチョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書、2021年 第2章 分析する 冒頭の批評理論については、深入りしない。 ・ポストコロニアル批評 ・フェミニスト批評 ・クィア批評 これらについては、詳細な読書案内があ...
断片記憶

自然に問う力

とある研究大会で福岡県出身の彫刻家・外尾悦郎氏のスペインのサグラダ・ファミリアの芸術工房の監督としての取り組みについてのインタビュー動画を観た。外尾悦郎氏はカッコイイし、紡ぎ出す言葉に迫力がある。もっと話を聴いてみたいと思った(注)。 「毎...
読書時間

『批評の教室』(2021)

北村紗衣『批評の教室ーーチョウのように読み、ハチのように書く』ちくま新書、2021年 新聞の書評欄について、Twitterが何やら騒がしい。ジェンダー批評は炎上しやすいようである。日本には私小説という奇妙なジャンルがあり、登場人物のプライバ...
古都を旅する

かずら清老舗

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」舞踊家の井上安寿子氏の4回目は「かずら清老舗」でした。髪飾りの専門店です。何度か五島列島産の椿油の初物を秋に買った記憶が残ってます。六代目当主の妹さんが井上安寿子氏の永観堂幼稚園の同級生でした。 ...