読書時間 『続文字講話』(2007)その2 白川静『続文字講話』平凡社、2007年第二話 金文Ⅰ白川静は殷王朝の性格と日本民族の共通性に、青銅器を加えていました。殷王朝が呪鎮として敵対する異民族との境界に埋めた青銅器と日本の銅鐸を同じ呪器とみています。出雲の賀茂岩倉の銅鐸が斜面に埋め... 2020.07.11 読書時間
読書時間 『続文字講話』(2007)で最終講義を思い出す 白川静『続文字講話』平凡社、2007年若松英輔氏が白川静の講義の仕方がどのようだったのかとTwitterで呟いたのがきっかけで、私も記憶が不確かになっていたこともあり、本棚の奥を探してみました。そこには「最終講義」と帯にありました。この講義... 2020.07.10 読書時間
読書時間 『しるもの時代』(2020) 木村衣有子『しるもの時代』木村半次郎商店、2020年『のんべえ春秋』でお馴染みの木村衣有子氏の「家庭料理」を対象としたエッセイです。著者の味噌汁は出汁を引く派です。ええ、水出汁一辺倒で幾分具沢山かも知れません。「ここ数年汁物にまつわる本の存... 2020.07.07 読書時間
読書時間 『万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜』(2020) 遠藤耕太郎『万葉集の起源 東アジアに息づく抒情の系譜』中公新書、2020年『万葉集』は書記言語として漢字で書かれた歌集である。それ以前の声の歌に遡ることはできない。日本の言語学者は音声言語を追求してきたが、うまくいくはずがなかった。遠藤耕太... 2020.07.02 読書時間
読書時間 『関ヶ原大乱、本当の勝者』(2020) 日本史史料研究会監修、白峰旬編著『関ヶ原大乱、本当の勝者』朝日新書、2020年これはマニア向けの本であろう。東国の武将と西国の武将を見てみると、東国の武将では真田昌幸の戦いがないのは残念な気もする。桐野作人氏が西国の武将では島津義弘の戦いが... 2020.06.27 読書時間
読書時間 『ひとつとなりの山』(2008) 池内紀『ひとつとなりの山』光文社新書、2008年池内紀氏は2019年に亡くなられました。この本は『フィレンツェ史』の代わりに出てきた本です。タイトルが良いです。もう山に行けないので、山の本はいらないだろうと言わていますが、登らない山でもいい... 2020.06.26 読書時間
読書時間 『職業としての政治』(1980) マックス・ヴェーバー、脇圭平訳『職業としての政治』岩波文庫、1980年、2006年第44刷父は政治家だったマックス・ヴェーバの父は「彼はゲッティンゲンとベルリンで法学を学び、博士号を取得した。そしてその知識とキャリアで政治に関わっていく。息... 2020.06.25 読書時間
読書時間 『実験朗読ノート』(2020) ルネ・シェヴィリコフスキ『実験朗読ノート』LE PETIT PARISEN、2020年著者の2冊目の本です。著者から寄贈されました。2019年11月26日から2020年5月20までの未発表のノートと写真からなっています。前作が詩を書いたもの... 2020.06.24 読書時間
読書時間 『100分de名著 カント純粋理性批判』(2020) 西研『100分de名著 カント純粋理性批判』NHK出版、2020年ドイツ観念論はカントに始まる。そのカント哲学の入門として、『100分de名著 カント純粋理性批判』は噛み砕かれた説明だった。『純粋理性批判』を読んでも難解なので挫折するのが目... 2020.06.23 読書時間
読書時間 『京都を壊した天皇、護った武士』(2020)その4 桃崎有一郎『京都を壊した天皇、護った武士 「一二〇〇年の都」の謎を解く』NHK出版新書、2020年やっと後醍醐天皇の話になりました。本書は院政期に始まる「京都」を論じた前著に続いて鎌倉時代から南北朝時代の「京都」を論じて、土御門内裏が現在に... 2020.06.20 読書時間